雪害対策シリーズ⑸ 移住者の声
石川県の雪を
肌で感じて
相性を見極めよう

雪国へ移住したい…だけど気になるのが『雪』。どれだけ雪について検索しても、やっぱり現地の声が気になりますよね。そんなお悩みを石川県加賀市の移住コーディネーターが解消します。

この記事では移住希望者が抱える移住不安雪国の苦労と不安雪害の対策について実体験を交えてご紹介します。自身が都市圏からの移住者でありながら、普段から移住サポートをする移住コーディネーターの意見に耳を傾ける価値ありです。

より詳しいお話を聞きたい方には『オンライン移住相談』がオススメ!お問い合わせからご連絡お待ちしています。

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★全5編 雪害対策シリーズ

雪害対策シリーズは5つの記事から構成されています。各記事はそれぞれで完結する内容ですので、目的に応じてご覧ください。この記事はです。

⑴ 概論   「雪害と対策
⑵ 対策1 「除雪
⑶ 対策2 「雪道運転
⑷ 対策3 「自宅
⑸ 実例   「移住3年目の声」

(6)最新版「移住5年目の声

 

 

移住希望者の悩み
石川県の冬や雪は?

迫 真琴氏

★プロフィール
氏名:迫 真琴
出身:千葉県(Iターン)
仕事:移住コーディネーター

2019年7月に石川県加賀市に移住、地域おこし協力隊に着任。普段から移住希望者の相談対応とサポートを行う。

 

Q.移住希望者が不安に感じることは?

私が移住コーディネーターに着任しての約2年半、約300組(約600人)程の移住相談を受けてきました。その中でよくあるのが、石川県の冬や雪についてのご相談です。雪国にゆかりがない方はとにかく、冬や雪に不安を感じています。それもそのはずで、移住希望者の大半は都市圏在住であるため雪国のイメージがないんだと思います。

あとは、雪道の運転を心配する方も多いです。「雪道の運転は大丈夫ですか?」と尋ねられて「大丈夫です!!」と断言できません(笑) その際は注意点や対策をお伝えしています。またエリアによっては歩いて生活できるところもあり、必ずしも雪道を運転する必要はないですね。

 

Q.雪が移住阻害要因になりますか?

可能性はありますが、これはマッチングの問題です。例えば、南国のようにポカポカしたところで暮らしたい方に石川県加賀市は相応しくないかと。面白いことに北海道からの移住者には石川県ぐらいの雪は大したことないので心配ないと言われました(笑) あたりまえですが気候の感じ方は人それぞれです。

また日本海の荒波をイメージしてか、石川県は冬に積雪がある厳しい環境だとイメージしている人が一定数います。ただ実際はそうとは限りません。平野部はそこまで積もらないし、山間部は積雪が残ります。石川県加賀市は大きい町ではないけれど、エリアによって積雪量が異なるのは面白いですよ。

大事なのは、自分のイメージと現実のギャップを埋めることです。まずは私たち移住コーディネーターに相談し、実際に現地にお越しいただくのが近道です。

川、道、白山
冬の快晴 霊峰白山がくっきりと見えます

 

★世に珍しい日本海側気候

石川県加賀市は日本海側気候であり、これは世界的にも珍しい気候です。この気候を理解することで、冬の石川県のイメージが膨らみます。詳しくは「石川の冬を味わうには世に珍しき『日本海側気候』を理解せよ!」をご覧ください。

 

 

雪国に移住
苦労と不安は

Q.実際に移住して、雪は大変だった?

正直のところ、そこまで大変と思っていません。というのも過去1か月間、真冬の秋田県に住んだ経験から雪国のイメージは既にあったんです。あと、石川県加賀市に移住して迎えた初冬は、実は一回も雪かきをしなかったんですよ!雪かきグッズを設えて鼻を膨らませていたのに(笑)

それでも2回目の冬(2021年)はそれなりに積もりました。ラニーニャ現象の影響で例年以上の積雪量でしたが、この時は外出する度に雪かきをしていましたね。玄関先と駐車場を除雪しないと、買い物にも行けないわけです。1月初旬~中旬まではそんな様子でしたね。

平野部の雪
2021年1月 平野部
山間部の雪
2021年1月 山間部

1回目と2回目とは異なり、3回目の冬(2022年)は山間部に引っ越したので状況は異なります。石川県の中でも積雪量の多い特別豪雪地帯に指定されているエリアです。平野部はそこまで積雪していないのに、山間部では積もっていました。

 

Q,千葉県から雪国、不安はなかった?

不安はありました。現地の方があたりまえに行う冬支度がとにかく分からなかった。なんとなく周りを観察しながら、雪かきのタイミングを伺ったり、灯油の入れ方を横目で見たりして真似ていました。身近な人に尋ねるのも忍びないと思い、たくさんググったのを覚えています。

世の中にたくさん情報はあるけど上手く探せない、そんな時は雪害へのイメージを掴むこと。どんなリスクや、対策・準備があればいいのかを知ってはじめて、情報検索の幅が広がります。

 

Q.雪を怖がる必要はない?

半分YES、半分Noですね。地元民の話を伺うと昔はかなり雪が積ったようです。とくに1963年の『38サンパチ豪雪』を語る方は多く、2階の窓から家を出たとか、鳥居の上を跨いだとか、それはそれはすごい話です。しかし現在はそこまでの豪雪にはなりません。いくぶん暮らしやすくなっているため、過度に怖がることはないと思います。

一方で、2018年の『平成30年豪雪』では実生活に支障があったのも事実です。積雪量は減少傾向だけど、豪雪が発生する可能性は今でもあります。昔から雪に慣れている人と、慣れていない人ではリスク回避能力が異なりますので、雪に慣れない移住者は事前にリスクを頭に入れておきたいですね。

雪と家と木々
2018年は、平野部でも積雪量が多かった

 

 

移住者が実践する
雪害対策とは

Q.「除雪」で警戒することは?

雪対策1「除雪」の記事内で紹介しているように、雪国では屋根の上にあがって行う『雪下ろし』時の事故が大変多いです。しかし、石川県加賀市では雪下ろしをする程に積雪していないのが実情です。一部山間部では雪下ろしを実施することもありますが、大半は雪下ろしをしていません。

それでも雪かきをする必要はあります。例えば、自宅玄関から道路(除雪車が通るところ)に出るまでのアプローチ、および駐車スペースから道路まではの間は各自が雪かきをします。また実際に雪かきする時には周囲に屋根雪がないかのチェックは欠かせません。屋根雪は重いため、下を向いて雪かきをしている時に、もし上から屋根雪が自分の頭に落ちてきたら大変ですので。

あとは雪かきした雪をどこに貯めておくかはよく考えます。道路に貯めたり、隣人の敷地などに無断で貯めたりすると、トラブルの原因になりますからね。居住する敷地内に貯めておくのが無難です。

雪、車
車を使用するためには雪かきが必要

 

Q.「雪道運転」で警戒することは?

1番の対策はスタッドレスタイヤに履き替えることです。12月上旬には履き替えていますね。運転はいつもより遅く走りますが、それでも僅かにスリップしたことはあります。その際は慌てず、ゆっくり軌道を戻すようにしますが、これには慣れが必要かもしれません。またホワイトアウト時は怖いので、広いところで一時停止します。

雪対策2「雪道運転」の記事内で紹介した備蓄グッズですが、私はあそこまで備えていません。常時車に用意しているのは、スノーブラシ(スクレーパー付)、スコップ、防水仕様の手袋、雨具、長靴、ジャンプスターター等です。個人的にジャンプスターターは常備するのがオススメ。バッテリーが上がった際にもすぐに起動できます。

緑のシート、雨具、長靴、ジャンプスターター、スコップ、手袋
常備車に置いているもの

 

Q.「自宅」で警戒することは?

灯油ストーブを使用時は定期的に換気することですね。使い慣れていないため心配で1年目の冬は使いませんでしたが、やっぱり寒かったので2年目から使いました。

あと、2回ほど水道管が凍結して水が出なかったことがあります。その時は何もせず放置していたら、自然と水が使えるようになりました。無理に熱湯をかけなくてよかったです。

雪対策3「自宅」の記事内で紹介したように、冬は『総湯』を活用するのはオススメです。私もほぼ朝晩2回と毎日温泉に通い、体の芯から温めています。家で毎日浴槽に浸かると水道光熱費が高くつくし、風呂掃除をする手間が省けるので楽です。私が通う山中温泉の『総湯』では、定期券を購入すると1日100円以下で温泉ライフが楽しめます。

建物、人
地元民も通う共同浴場「総湯」

 

Q.雪害対策で重要なことは?

全てに共通することは、リスク回避できるように情報収集をすること。私の場合、それ以外にとくに雪害対策をしていません。ただしこれが安全とは思わず、ご自身で情報収集するようにしてください。例えば近隣の方に冬や雪の対策について尋ねるもいいと思います。

 

 

地域との相性は
肌感覚も大切

移住先の相性を確かめるには、移住体験が一番です。地域に抱くイメージと現実にギャップがある、そんなことは珍しくありません。むしろそのギャップから新たな発見を見つけることもあります。雪国への移住を検討する方はなおさら、自分の肌感覚から得る情報は貴重です。

加賀市定住促進協議会では最大1週間まで滞在できる『お試し住宅』、それぞれのご要望から提案する『移住体験ツアー』をご用意しています。私たち移住コーディネーターが移住相談に応じたり、地域をご案内したりとサポートしています。石川県加賀市で移住を検討してみませんか、ご連絡お待ちしています。

5人の人が雪道の上にいる

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