海を日常に組み込むと
暮らしはどう変わる?

生活環境を大きく変えるために海辺への移住を検討されている方も多いのではないでしょうか。なかには「離島での生活」を検討するも、交通アクセスなどの面から躊躇してしまったという話も移住相談で伺います。暮らしやすい海辺にはどのような特徴があるのでしょうか。

はじめての移住に加賀の海岸をおすすめする理由は3つあります。

・関東関西など都市部へのアクセスがよい。
・買い物環境や病院、保育園や学校なども近い。
・海と山と温泉が揃っており、魚介類の料理レパートリーも増える。

つまり生活しやすく、休日を充実させられる環境にあるということです。移住する前に、地域の生活を体験できる「お試し住宅」も用意しています。

石川県加賀市は日本海側の地域のほぼ中央に位置するため、関東関西へのアクセスが良いことから移住先に選ぶ方もいます。実家への帰省や出張などで都市部へ行くときは、北陸新幹線や小松空港、高速道路などを利用できます。

車さえあれば海岸部に住んでいたとしても、約10分でスーパーや病院、保育園のある町に行けるため、子どもの送り迎えの帰りに買い物へ寄ることも容易です。海と学校が近い地域への移住を考えている方には「橋立町」をお勧めします。漁港でありながら保育園から中学校まで揃ってます。

そして加賀市には海と山と温泉が揃っており、それらが車で約30分圏内に位置しています。例えば「橋立町」からわずか10分ほど運転すると「片山津温泉」に到着します。共同浴場の総湯では、日々温泉に入浴する地元民が行き交う姿が見られます。

このように加賀海岸は生活を支える様々な環境への交通アクセスが容易という特徴があります。山や温泉、買い物環境、病院、保育園、学校、駅、空港、高速道路などが近くにあるため、はじめて移住する人にとっても暮らしやすいのではないでしょうか。

この記事の冒頭では、加賀海岸における基本的な生活環境について記述してきましたが、以下では海の暮らしについて紹介します。海辺に暮らすことで、その生活はどのように変わるのでしょうか。「食生活」「子育て」「趣味」の観点から深掘りしていきます。

 

海は食材の宝庫、多種多様な鮮魚を味わえる。

関東関西で生活していた人が加賀海岸の近辺に移り住むと、手に入る鮮魚の種類が変わります。

遠浅の海域を有する石川県加賀市では、底引き網漁や定置網漁、潜水漁が行われ、種類豊富な魚介類が水揚げされています。

アジやサバ、タイといった身近な魚に加え、日本海などの深い海域に生息するメギスやハタハタ、マダラなども売られています。甲殻類においてはアマエビやガスエビが豊富に水揚げされ、オニエビやウチワエビといった希少種も見かけます。夏場にはアカイカやアオリイカ、貝類ではサザエ、アワビや岩ガキなども獲れます。

ガスエビは産地以外では流通しにくい食材です。新鮮なうちは赤茶色ですが、鮮度が落ちやすく数日経つと黒く変色します。そのため産地から離れたエリアではあまり食べられていません。こうした珍しいエビも、加賀市では手軽に購入できる身近な食材です。

また漁場に恵まれたことにより高品質な魚介類が獲れるという点も見逃せません。たとえば冬の味覚であるズワイガニやコウバコガニは海底の泥地に生息していることもありますが、加賀市の橋立漁港で水揚げされるカニは、砂地で獲れます。そのため甲羅の中などに泥が入りにくく、品質に優れており、橋立産のカニはブランドとして認知されています。

こうした豊富な食材が、スーパーなどで身近に購入できるのは産地の特権です。11月~12月にかけては茹でたコウバコガニが鮮魚コーナーに並んでおり、自宅で捌いて食べる習慣が根付いています。

移住体験にお越しの際には、スーパーを訪ね、お試し住宅で自炊にもチャレンジしてみましょう。滞在時にはおすすめの鮮魚店などの情報もお伝えしています。

 

海は学校、遊びながら謎を引き出す。

加賀市には3つの海水浴場があり、夏には大勢の人で賑わいます。橋立、黒崎、片野といった海水浴場の近くで暮らしていると、たとえば子供が夏休みや部活帰りなどに海で遊ぶという生活スタイルも実現するのではないでしょうか。また片野海水浴場は、遠浅であるためサーフィンを楽しむ人の姿も見かけます。

そして海は遊び場だけでなく、学習環境にもなります。不思議な現象に満ち溢れた海岸は、子どもの好奇心を刺激する環境としても活かせます。たとえば植物とは無縁に思える乾いた砂浜にも、春から夏にかけて花畑が見られます。まるで蜃気楼のように現れては忽然と消え去る幻のようです。

片野海水浴場から塩屋海岸にかけて伸びる約4㎞の砂浜は、海浜植物の群生地としてして知られています。砂漠のような灼熱の日差しと浜風に晒されるながら生息する逞しい植物が生息しています。なぜ、これらの植物が過酷な環境に適応できるのでしょうか。探求学習の題材として興味深いテーマです。

そのほか波浪による海食崖や、魚の生態に基づいた漁業、昔は海だった海跡湖など好奇心を触発するきっかけは自然の至る所に見え隠れしています。

 

釣りから料理まで追求する海のレジャー

日本海に面した加賀市ではサーフィンやシーカヤックなど波に揺られながらマリン・レジャーに興じる人々もいます。都市部に近い海岸と異なり、人混みの少ない、広々とした海で遊べます。

そして釣りを趣味とする人たちも身近に暮らしています。アジ、キス、メバル、カサゴ、クロダイ、スズキ、アオリイカなどを目当てとする釣り人にとって砂浜や河口、波止や磯などは気軽に釣りを楽しめる環境です。

遊漁船に乗り、遮るもののない大海原へと出航すれば、サワラやフクラギ、ブリやタラといった大型魚も狙えます。釣果に恵まれた日には、お造りや昆布締め、西京焼きやカマ焼きなど連日連夜ご馳走が食卓に並び、食べきれない魚は友人親類へとお裾分けされるといった生活も珍しいことではありません。夏場にはアカイカの夜釣りにも参加でき、七輪やBBQで炭火焼きにするのも贅沢です。

海釣りへと夢中になる人のなかには自ら船舶免許を取り、船を購入し、休日を海の上で過ごす人もいます。魚の生態や海の状況に精通し、早朝や夜などに出航する姿からは、まさに釣り人として熟達した様子を伺えます。さらには魚の調達から料理まで一貫してを手掛けるなど、果てのない釣り道を究めるのは贅沢な趣味です。このように海に恵まれた加賀市で、釣り三昧な生活を送りませんか。

 

海岸部における家の探し方

海の近くで生活を始めるために空き家などを探すときは、不動産会社や空き家バンクを活用できます。実際に家を内覧する時には、雪かきなども想定して探しましょう。

春や秋といった過ごしやすい時期に移住体験することも重要ですが、夏や冬に現地へ足を運ぶことも、後悔しない移住をするためには必要不可欠です。特に冬の暮らしを体感し、エリアによる積雪量の違いや、雪かきの頻度など正しい情報を得ながら、家探しを行いましょう。

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