家庭菜園を
学びながら
畑ある家を探す

移住して家庭菜園を始めるため、畑付きの物件を購入・賃借するには、どのようにして家を探せばよいのでしょうか。不動産会社や空き家バンクを活用するほか、地域住民から空き家を紹介もらうなどの方法があります。

もし農作業の経験がない場合は、近隣住民や先輩移住者から栽培のノウハウを教えてもらうことが近道です。そうして育てた野菜が食卓に並び、余った分はご近所や友人と交換する。このような畑のある暮らしは日常生活をどのように変えるでしょうか。一例を挙げると「循環型の暮らし」へと一歩近づきます。家庭から出る野菜屑やコーヒーかす等からは堆肥を作ることができるため、それを栽培へと活かせます。家庭菜園を通じて家と畑で資源が循環する生活は、生ごみの有効活用にも一役買っています。

この記事では畑付き物件を探す上で、どこのエリアでどのような方法で物件を見つけるのかを紹介します。移住計画を立てる際の参考としてください。

 

畑付き物件のあるエリア

家庭菜園を始める場合、どのようなエリアに住むのがよいでしょうか。石川県加賀市では幅広い地域で家庭菜園や農業が営まれており、住宅や商店が密集する町でなければ、畑は広範囲にあります。

畑付き物件のさがし方としてまず一番最初に取り組んでいただきたいのは、不動産会社や空き家バンクを使って探すことです。売りたい、貸したいとった所有者の意思が明確に表れているため、話が進みやすいという利点があります。

不動産会社や空き家バンクから見つけられない場合は、地域住民に直接聞いてみるという方法があります。ただし何年も放置されている物件も含まれるため、改修が必要なケースもあります。空き家がすぐに住める状態であっても、畑は何年か放置されていることが予想されます。生い茂った空き地を耕すことは念頭に置いておいた方が良いでしょう。むしろ開墾することから楽しむぐらいの気持ちで取り組みましょう。

農作業経験のない方は、野菜の育て方を地域の方や先輩移住者に教えてもらうことで、すぐに畑作業に携わることができます。技術習得に時間をかけながら、理想に近い物件を地道に探せます。

 

石川県加賀市で畑付き物件を発掘する方法

冒頭でも触れましたが、まずは不動産会社や空き家バンクなどを活用しましょう。

またインターネット上で見つからなかったとしても、地域に畑付き物件がないわけではありません。家庭菜園のできる家は地域に眠っています。それを発掘するには、住民から空き家を教えてもらうという方法があります。

では空き家を知っている住民と出会うには、どうしたら良いのでしょうか。ここでは2つの方法をご紹介します。

まず1つ目に誰もが気軽に実践できる方法として、「移住体験」を通じて空き家を発掘することがが挙げられます。移住希望者向けの滞在拠点「お試し住宅」を利用しながら、住民と交流できる場所を訪ね、空き家情報を教えてもらえることもあります。たとえば、ボランティア団体や、まちづくり活動に携わる住民のなかには、空き家探しの協力者になってくださる人もいます。過去には仕事の面接後に、就職先から畑付きの空き家まで紹介してもらった移住者もいました。

2つ目の方法として、石川県に住みながら空き家を探す手段もあります。最初の1~2年はアパートや借家などで生活しながら、ボランティア活動やお祭り、イベントや農作業のお手伝いなどを通じて住民との交流を重ねることで、空き家を教えてもらえることもあります。

移住者さんが石川県加賀市にはどのような住民が住んでいるのだろうと疑問に思うのと同じく、地域住民もどのような人か分からない移住者さんに対して、家を売り貸しすることに不安を感じることもあります。そのため移住体験、もしくは地域で暮らしながら住民との関係づくりを図ることで、空き家を発掘できる可能性が開けてます。

 

家庭菜園を学びながら、家を探す。

野菜の生育には、日照時間や降水量、気温や土壌などが関係しており、そうした栽培環境は地域によって異なります。積雪の有無によって農作業の内容も異なるため、都市部の貸農園などで培った農作業経験と同じ方法で栽培できるとは限りません。

たとえば、種蒔きや苗植えはいつ行えばよいのか。霜や雪にはどのような対策を講じればよいのか。このように加賀の気候に応じた家庭菜園を学ぶためにも、現地で畑をしている地元民や先輩移住者に教えてもらいましょう。

移住体験に参加しながら、農作業を教えてくれる人と出会い、住まいを発掘してみませんか。

お試し菜園プログラム