雪害対策シリーズ⑷ 自宅
冬のおうち時間を
恐怖に変える
3大リスク

家の中のストーブ

雪国へ移住したい…だけど気になるのが『雪』。雪の怖さについて考えると雪かきや、雪道に関心がいきがちですが、実は自宅にもリスクが潜んでます。雪害対策として不要不急の外出を控えて自宅でまったり、そんなひと時を安全に過ごすためにリスクを把握しましょう。

この記事では自宅に潜むリスク3つと対策についてご紹介しています。また実際に冬に移住体験をするのもGood!ぜひともお問い合わせください。

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★全5編 雪害対策シリーズ

雪害対策シリーズは5つの記事から構成されています。各記事はそれぞれで完結する内容ですので、目的に応じてご覧ください。この記事はです。

⑴ 概論   「雪害と対策
⑵ 対策1 「除雪
⑶ 対策2 「雪道運転
⑷ 対策3 「自宅」
⑸ 実例   「移住3年目の声

(6)最新版「移住5年目の声

 

 

自宅リスク1
一酸化炭素中毒

雪害対策として外出を控えて自宅に籠るのは有効だが、その際に警戒したいのが一酸化炭素中毒だ。雪国ではエアコンだけでは暖まりにくく、ガス・石油ストーブ等を使用することが多い。もし使用したことがない人は、特に扱いには注意してほしい。

基本の対策は定期的な換気。換気をしないままでいると一酸化炭素中毒になる恐れがあり、最悪の場合死に至ることもある。最低1時間に1回は換気すべきだ。

また機器不具合による不完全燃焼が原因で一酸化炭素中毒になることも考えられる。年数が経っている機器を使用する際には必ず事前点検をすることを心掛けたい。

★対策

  • 1時間に最低1回は換気する
  • 不在時はOFFにする
  • 使用前の事前点検、清掃をする
  • 火災になるものを近くに置かない
    (スプレー缶、洗濯物、カーテン付近など)

画像元:「石油ストーブの安全な使い方 、一般社団法人日本ガス石油危機工業会、https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/anzen/sekiyu_stove/index.html」

コラム1 ガス・灯油ストーブは停電時に重宝する

【着雪害】により送電線の故障がおきると、停電するリスクがある。家庭用電源に依存した暖房計画はリスクが高い。家庭用電源不要の暖房機器を用意しておけば万が一電気が使えなくとも安心だ。

 

 

自宅リスク2
ヒートショック

毎冬になるとヒートショックの話題を聞く人は多いのではないか。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動することに起因する健康被害で、毎年多くの方が亡くなっていると云われる。

自宅で発生する寒暖差で、最も警戒すべきは入浴時。暖かい居室から寒い脱衣所へ、それから寒い浴室で熱いシャワーを浴びては、再び寒い脱衣所で着替える。この一連の流れで急激に血圧が上下するのだ。

とくにヒートショックの恐れがあるのは高齢の方、動脈硬化リスクを持つ方、不整脈等のリスクを持つ方だ。対策としては自宅で温度差を作らないこと。余裕があれば断熱改修をしたり、開口部の冷気を遮断したりと、熱効率の良い家にすることも検討したい。

★対策 

  • 入浴前に脱衣所や浴室を暖かくする
  • ぬる湯に設定し、長湯しない
  • 入浴前に飲食や飲酒を控える
  • 入浴後に水分補給する

 

コラム2 総湯に行こう

『冬の自宅内の寒暖差に関する意識調査(株式会社一条工務店)』によると、「脱衣所」が最も寒暖差を感じるが約7割以上。また寒さが原因で億劫になる家事1位は「浴室掃除」。

石川県加賀市には『総湯そうゆ(共同浴場)』があり、リーズナブルな価格で温泉風呂を利用できる。浴室も温かく、掃除も不要だ。冬こそ積極的に活用したい。

木と木造の建物
山中温泉総湯『菊の湯』

 

 

自宅リスク3
断水発生

外気温が氷点下になる夜間は、断水に注意しなくてはならない。水道管が凍結し、破裂することで断水になる恐れがある。翌朝になり水が使用できないのを気づくのでは遅いのだ。

とくに-4℃以下になる際は要注意。屋外に露出する給水栓・給湯器付近では凍結しやすいと云われている。対策としては夜中に水を流しておく、屋外にさらされている部分を保温材等でカバーすること。

凍結した際はタオルをかけたうえでぬるま湯をかけること。熱湯だと水道管が破裂する恐れがあるのだ。水道管が破裂してしまった場合はバルブを締めて、その後に水道事業者指定の店で修理をお願いすることになる。

★対策

  • 露出部分に保温材でカバーする
  • 水道を少し出しておく
  • 凍結時はぬるま湯をかける
  • 破裂時は水を止め、修理依頼する

画像元:「週明けは氷点下の冷え込み 首都圏でも水道管凍結に 注意対策は、ウェザーニュース、https://weathernews.jp/s/topics/202112/240215/」

コラム3 雪国仕様の防災グッズ

防災グッズを準備する際には、雪国を考慮した備えも必要だ。とくに暖を取れるように対策をしたい。携帯用のカイロや家庭用電源不要のストーブ、毛布、下着・靴下などの替えも準備しておくとよい。

 

 

石川県に移住する前に
まずは移住体験

雪国で暮らすためには、雪害等により発生する自宅のリスクを理解する必要がある。対策についても事前に把握することが大切だ。また雪害は「除雪」や「雪道」にもリスクをもたらすため合わせて確認したい。

なかなか冬の暮らしを実感しにくい方には移住体験がオススメ!加賀市定住促進協議会が用意している『お試し住宅』を利用し、実際に住んでみると良い体験になる。生活については移住コーディネーターが指導するため安心してご滞在できる。まずはお問い合わせからご連絡ください。

5人の人が雪道の上にいる

お試し住宅

滞在期間 最大1週間
対象者 地方移住を検討中の方
※観光や営業目的の方は、参加をご遠慮頂いております
参加費 無料
※滞在中の食費は自費となります。
集合場所 かりぐらしの家石川県加賀市大聖寺神明町46)
※駐車場3台分あり
電話予約 0761‐71‐0099
公共交通機関 JR加賀温泉駅、JR大聖寺駅、小松空港
※最寄りは大聖寺駅(徒歩10分程度)
滞在場所 お試し住宅に無料滞在できます。
申込方法 滞在日程や参加者数などを、お問い合わせフォームにご記入ください

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参考文献