２泊３日で、ちびっ子博士を育む移住体験。
自然の不思議と遭遇する
エコロジーなピクニック

仕事や住まい探しなどをサポートしている加賀市定住促進協議会には、ファミリー層の移住希望者さんから多くのお問い合わせをいただいております。「自然は学びの宝庫」と捉える親御さんも多く、動植物の生態や、地質や気候、それらを守り、暮らしに活かす知恵など、自然環境から学び取れることは多岐に渡ります。

移住先によって保育や学校の環境は大きく異なるかもしれませんが、休日の子育てはどのように変わるのでしょうか？そこで加賀の自然を活かした、子供との休日の過ごし方を感じていただくための移住体験プログラムをご用意しました。

開催地の１つである石川県加賀市の片野海岸から塩屋海岸にかけて伸びる約4.2㎞の砂浜は、奇妙で美しい自然環境をご覧いただけるエリアです。また東谷地区をはじめとする山間部では豊富な湧き水も見られ、水を蓄える森も伺えます。

理科も歴史も社会科も家庭科も縦横無尽に分野を越える姿勢で、子供の「なぜ？」を触発しながら、海と森の関係を紐解くエコロジーなピクニックに出かけてみませんか。

※片野海岸や塩屋海岸を含むエリアは国定公園に指定されており、バーベキューや植物採取などが禁止されています。

プログラム例
海と森を巡るピクニック

1限目－海の不思議学
奇妙な巨岩が
砂浜から顔を覗かせる
片野海岸

片野海岸では、滑らかにカーブした巨岩が砂浜から突き出ています。さざ波の立つ日本海を前に、この奇岩でロッククライミングや瞑想すると、浜風を全身に受けられます。

まるで妖怪のように、砂丘から顔を覗かせる奇妙な岩は、大昔の噴火と雨風によって生み出されました。海岸に沿って歩いていると突如現れる巨岩には思わず圧倒されてしまいます。

海水を浴び、砂浜を駆け回り、奇岩に登るアウトドアな探求学習を通じて、海の不思議に迫ります。

2限目－砂丘の植物学
花の絨毯が、幻のように
現れては消える砂丘

約4.2㎞の広大な砂丘地に、突如として花畑が現れる塩屋海岸。4月～8月の限られた時期のみ、イソスミレやハマヒルガオ、ハマゴウなどが花の絨毯を織りなし、花盛りを過ぎると幻のように消え去ってしまいます。

本来、砂浜は植物にとって過酷な世界です。塩分を含んだ浜風が吹き、強い日差しに晒され、地表は熱を帯びます。海の砂漠さながら、水や肥料分が乏しい灼熱の砂丘にも群生できる植物がいます。

まるで魔法のように、過酷な砂丘に咲き誇る花々を通じて、海浜植物の逞しさとその秘密を考えます。

3限目－森と海の歴史学
はじまりの清水が湧く
山々の神秘

塩屋から片野にかけて伸びる海岸は「江沼砂丘」と言い、その周辺は古代より「えぬのくに」と呼ばれていました。途方もない年月を経て自然が作り出した江沼砂丘は長さ約4㎞、幅約1㎞、標高50ｍに及びます。この広大な砂丘を形成する大量の砂は、一体全体どこから運ばれてきたのでしょうか。

その出所を遡っていくと、山々や森林の奥地へと辿り着きます。あちこちの山林から湧く水が、数えきれないほど多くの沢を潤し、それらが合流することで河川となります。幾筋もの川が束なった、大きな水の流れにより、河川流域は少しずつ削られ、土砂や川砂が海へ注がれます。

日照りなどの影響を受けながらも、絶え間なく水が湧き出る神秘的な山々からは、水と人と生き物の関係を学べます。昔の人々は水をどのように活かし、農村や都市を築いたのでしょうか。潟湖、湿地、田畑、溜池、用水路、温泉など、水は多種多様な形で文明史に登場します。海から森まで辿りながら、潤いの国「江沼」の歴史にも迫ります。

プログラム概要

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