高校魅力化スタッフ紹介 Vol.2
まちを誇り
自分を愛せる
地域にする

マスクした女性

勝尾 亜矢子さん
Katsuo Ayako

まちとひとの関係を紡ぐ『高校魅力化プロジェクト』、その基盤づくりとして授業サポート、中高生のフリースペースの運営を担うのが移住者の存在です。そのうちの1人である勝尾さんにインタビューをしました。

2021年10月に地域おこし協力隊に着任、縁もゆかりもない石川県加賀市へⅠターン移住しました。なぜ石川県加賀市にIターン移住したのか、そして日々どんな想いで活動しているのかについてご紹介します。

(2022年2月インタビュー)

 

 

 

外の世界が
私を拡張させた

2021年10月に地域おこし協力隊に着任し、「魅力化スタッフ」として活動しています。東京都出身ですが、昔から地元を離れる機会が多かったので、知らない土地に対して抵抗がありません。石川県加賀市にⅠターン移住して数カ月経ちますが、今のところ大きな変化を感じていません。

今では楽観的な人間となりましたが、中学生くらいまではかなり内向的な人間でした。世界がモノクロに見えるほど、狭い世界観を持ちながら生きていて、何か絶望感のようなものを感じていました。

そんな私を変えたのが海外留学でした。今でも人生における大きなターニングポイントと位置付けています。海外留学をきっかけに、価値観や性格が一転しました。

女性がボードを持っている
学生時代をひとことで表現 ”海外留学”

★高校魅力化プロジェクトとは?

勝尾さんが取り組む高校魅力化プロジェクトについては、『探究学習で地域から創造人材を!移住者が高校魅力化を推進して「まちとひと」の関係をつくる。』にて詳しくご紹介しています。

 

 

行動と思考の連続で
研ぎ澄ました問い

ニュージーランドへの留学を通して、多様性の重要さを学びました。現地のホストファミリーから教わった「身の周りの人を大切にすること。そしてそれを大切にするために何をしたいのか考えること。」は、今でも大切にしている価値観です。

また海外留学をきっかけに、日本について無知な自分に気づけました。現地では日本の言葉や文化、政治について聞かれることが多く、自地域や国について知らないと痛感。日本に戻った後もそのことが頭に残り、次第に自地域・文化への関心度の違いに興味を持ちました。

そこで自地域・文化への関心度の違いは教育に起因するのではないか、と仮説を立ててみました。実際に2018年に独立行政法人国際交流基金の『日本語パートナーズ』事業に参加して、インドネシアの教育機関に携わる機会を通して、その問いの仮説検証がある程度できました。

その後2020年にNPO法人カタリバでインターンシップに参加し、福島県での活動を通して、教育によって自地域・文化に愛着を持つことができると確信したんです。

日本語パートナーズ事業参加、浴衣の女性
インドネシアで日本語教育に携わり、仮説検証をする

 

 

教育を軸に、
自地域を誇れるように

ニュージーランド、インドネシア、そして福島県での活動を基に「地域住民が自身の地元に愛着や自信をもって語れる社会」を作りたい、そこに対して教育を軸にアプローチしたいと思うようになりました。いざ振りかえれば、外の世界で感じたことを深掘りするようにして探究心を磨いてきた人生です。

社会経験を積むために民間企業に就職しましたが、やっぱりやりたいことである教育分野に携わりたいとの想いに駆られました。やりたいことができるのならどこでも構わない、と思って情報収集を開始したのが2021年の春先です。

その矢先にたまたま石川県加賀市の『魅力化スタッフ』の求人が見つかり、その直後の2021年8月にオンライン移住相談、わずか数週間後に移住体験で石川県加賀市へ訪れました。地域おこし協力隊終了後のキャリアに対して不安はありましたが、やりたいことにチャレンジできるチャンスだと思って、Ⅰターン移住を決心しました。

空間で大人4人が話している、白いソファ
移住体験 教育に熱い地域住民との交流

 

 

やりたいを実現
挑戦する日々です

日々中高生と向き合い、選択肢を一緒に模索できる人間でありたいと意識しています。高校魅力化プロジェクトを通して、中高生が地域と関わる機会を増やしていければとも思っています。

大学進学をする高校生の大半は地元を離れてしまいます。そういった意味で、高校は地域への愛着や思い出を持つための『地域の最後の砦』となります。その時期に自身の地域でロールモデルと出会う経験や地域でのポジティブな記憶が芽吹かない限りは、地域に愛着は生まれにくいのではないかと考えています。

また地域のロールモデルと出会う経験がキャリアデザインする上でとても貴重な体験になると考えています。「職業選択はどれだけ仕事の幅を知っているかによる。」と大学時代に言われ、私自身も就職活動を通して多種多様な職業、そして仕事の幅を知ることの大切さを実感しました。

だからこそ私は、主に中高生に対してアプローチすることは、本人のためにも、地域のためにも有意義だと思います。私の仕事の定義の1つですが、「Like WorkでRice Workをしながら、それをLife Workにしたい」と考えています。つまり、好きな仕事でごはんを食べながら、その仕事を自身のライフテーマにしたいんです。そんな私の挑戦はまだまだ続きそうです。

女性1人、男性2人
勝尾さんと挑戦を共にする3人

 

 

 

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橋を渡る人

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