高校魅力化スタッフ紹介 Vol.1
外の視点と
創造力がもたらす
無限の可能性

黒いマスクと服の男性

重吉 祐輔さん
Shigeyoshi Yusuke

まちとひとの関係を紡ぐ『高校魅力化プロジェクト』、その基盤づくりとして授業のサポート、中・高校生のフリースペースの運営を担うには移住者の存在です。そのうちの1人である重吉さんにインタビューをしました。

2021年8月に地域おこし協力隊に着任、生まれ故郷の近隣である加賀市にUターン移住した重吉さん。一度は県外で就業された重吉さんは、なぜ石川県に戻ってきたのか。そしてどんな想いで日々活動をしているのかについてご紹介します。

(2022年2月インタビュー)

 

 

Uターン移住で気づく
地元のよさ

2021年8月に地域おこし協力隊に着任して、高校魅力化プロジェクトの『魅力化スタッフ』として活動しています。元々隣の石川県小松市で生まれ育っているため、いわゆるUターン移住ですね。

金沢の大学を卒業後、新卒で大同工業株式会社(石川県加賀市)に就職。当時はほぼ会社と家の往復で、たまに同僚と大聖寺付近の飲み屋に行く程度でした。休日に遊ぶといえば金沢へ出向いていたので、加賀市との関わりは少なかったですね。

ただいざUターン移住して思うのが、こっちに戻ってよかったなと思えるものがありました。例えば昔からなんとなく見ていた白山の風景だったり、こっちに住む友人の存在だったりと、いざUターンして気づく地元の良さがあったんです。現在の活動では日々中高生と接していますが、彼らに対して1つでも多く、地元に戻ってよかったなと思える理由を与えたいと思います。

白山と湖
霊峰白山 何気ない風景も移住を後押しする

★高校魅力化プロジェクトとは?

重吉さんが取り組む高校魅力化プロジェクトについては、『探究学習で地域から創造人材を!移住者が高校魅力化を推進して「まちとひと」の関係をつくる。』にて詳しくご紹介しています。

 

 

自分らしさを
表現するのが好き

いざ自分の中高生の頃を振り返ると、とにかく自己表現が好きでしたね。なんとなく周りに合わせて同じことをするのが大嫌いで自分らしくいたいと常に思っていた。例えば英語の授業とかでは、自分で選んだ洋書を使って自主学習をしていたのを記憶しています。

当時からファッションがとにかく好きで、ドクターマーチンの紐穴がたくさんある赤いブーツを履いては、ハーレーダビッドソンのジャケットを羽織り、そしてママチャリに跨るような高校生でした(笑) ファッションは自分らしさを表現するのに、非常に良い装置でした。

それでも当時の僕は、限られた選択肢から選ぶことしかできなかった。そんな中転職をきっかけに、県外で暮らした経験は大きな刺激となりました。

黒いマスクをした男性
学生時代をひとことで表現 「オシャレ番長」

 

 

県外に出ると、
相対的視点を得る

転職をきっかけに広島県、そして東京都に拠点を移しました。各地域で感じたのが、とにかくあっちの人たちは遊び方が上手いんですよ。もちろん人が多いからっていうのもあるけど、遊び方や遊び場を自分達で創っていくストリート文化を感じました。またそこに対して、自信や誇りを持っているようにもみえましたね。

このような気づきは石川県に留まっていたら気づかなかっただろうし、そういった意味では、一度県外に出たことは良い経験となりましたね。いざ自分を振りかえってみても、石川県では発想の自由さが生まれにくいのではと思います。こっちで遊ぶとすれば、商業施設やカラオケしか遊ぶところがないと思う人は多いです。

けれど本当は遊ぶところは無数にあります。例えば、空き地にギターを持ち込んで歌ってもいいと思うんです。地方には空き地のような、ある意味で余白がたくさんあるためその分自由な発想を実現化できるはずです。

だから僕は、自由な発想で自ら遊びを創り出すこと、そしてその楽しさを地元の高校生たちに伝えたいと思っています。

 

 

余白を楽しめ!
公教育で挑戦する

以前友人に「自分の限界は自分で決めている。」と言われたとき、泣くくらい胸にささりました。本当にそうだなと共感しますし、自分の可能性は自分で作ることが大切だと思います。

これまで教育分野に携わったことはありませんが、どうしても地元の中高生たちに発想の自由さ、そして無限の可能性を教えたいと思ったんです。だからこそ思い切ってUターン移住し、今まさに新たな分野に挑戦しています。自分の可能性を広げることに、僕自身も実践中ですね。

個人的には中高生に対して思うのは、ぜひ一度は県外にも出てみてほしい。僕自身が地域外に出て気づいたことも多く、視野は広がりました。もちろん石川県加賀市が好きなら残ってもいいし、やりたいことがあるならば県外でも、海外でもどんどん行ってみたらいい。ただその後に石川県加賀市に戻って来るような選択肢もあってもいいですよね。

いずれにせよ将来「石川県加賀市へ戻ってもいいな。」と思える選択肢が増えるのは良いことです。そのために地域でのポジティブな経験や思い出を作ってほしいですね。そのお手伝いをこれからどんどんしていきます。

女性1人、男性2人
重吉さんと挑戦を共にする3人

 

 

 

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橋を渡る人

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