2022年度募集
工芸遊学という
アーティスト・イン・レジデンス風
移住体験
日用品を芸術に変える術を、石川県加賀市の工芸から倣う。

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背景
アーティスト・イン・レジデンスの前身

近年、地方移住を検討される方が増えており、芸術家や作家、クリエイターやデザイナーといった方々も、新たな活動拠点を探すため石川県へお越しになります。数年後の移住を見据え、今後の活動拠点を選ぶ上でも地域で暮らす誰と、どのような交流を生み出せるか?重要なポイントになるのではないでしょうか。

石川県加賀市では「九谷焼」「山中漆器」に代表される陶磁器・漆器が盛んに作られています。その多くは料理や喫茶を美しく飾るテーブルウェアで、こうした日用品を芸術に昇華させる術に長けた作家や職人が市内各地で工房を構えています。

このような地域特性に支えられ、これまで工芸分野をはじめ様々な移住体験プログラムを加賀市定住促進協議会は提供してきました。地元作家の度重なる協力もあり、移住者との交流機会を幾度も設けることができ、結果的にアーティスト・イン・レジデンスの数歩手前のような活動に発展していきました。

工芸・芸術における移住と、創発的な交流を生み出すためにも、従来の活動からさらにバージョンアップした移住体験プログラムを企画しました。プロやアマチュアを問わないアーティスト誘致に向け、住まい・アトリエ探しなどまで一貫した移住支援にも取り組みます。

 

 

イントロダクション
加賀に伝わる、工芸と芸術の関係を学ぶ。

このプログラムでは「伝統に倣い、作家と交流する工芸遊学」をテーマに、アーティスト・イン・レジデンス風の移住体験を提供します。あくまでも“風”と記したのは、プロからアマチュアまで幅広い方々を参加対象とし、技巧に秀でた陶芸家もしくは漆芸家と交流いただくためです。

故郷を離れ、他地域に伝わる知識技能を習得するための移住は、日本では古くから「遊学」と呼ばれ、江戸時代には医学や剣術、絵などを学ぶために他藩へ移る人々もいました。ここで留意したいのは「学びと移住」の関係性です。本プログラムでは、加賀地方への工芸遊学を体験してもらうため、2泊3日~6泊7日かけて、陶芸・漆芸における絵付や装飾に挑戦いただきます。

「創作と交流と滞在」を重ね合わせた移住体験により体感できるものは、その地方で共有される工芸的価値観だけでなく、個々の作家が表現する芸術的世界観にも触れられます。例えば、陶磁器・漆器の産地である加賀市で作られる日用品のなかには、工芸であり芸術でもあるという二面性を兼ね備えたものがあります。使いやすさと装飾性を求めるプロダクトデザインへの姿勢や哲学にも迫っていきます。

そして最も感じていただきたいのは、移住や多拠点居住という選択により、創造力を触発し合う交友関係が密になる可能性です。九谷焼作家や漆芸家との交流が日常化することにより、ユニークな意匠に触れる機会も増えます。デザインや商品開発を生業とする人々にとっては、工芸のエッセンスを取り入れた仕事も創り出せるかもしれません。

 

募集概要

内容 温泉街や城下町、山間部や海岸など市内各地を巡り、工芸意匠から自然環境まで様々なデザインにインスピレーションを受け、陶磁器や蒔絵における図案を創作します。

※成果物は、様々なものに変更できます。写真や絵画、WEB記事や映像、音楽や料理、茶事や生け花といったメディア・芸術表現などお気軽にご相談下さい。

体験に係る費用 体験者1名につき20,000円前後(ご家族の見学・同伴は無料です。)

現地の工房等へお支払い下さい。ご不便おかけしますがクレジットカード対応できないところもあるため、予めご了承ください。

※滞在中の食費などは含まれていません。

滞在期間 2泊3日~6泊7日
滞在拠点 お試し住宅

施設利用料は無料です。

対象者 石川県加賀市への移住を検討している方。

陶芸家や漆芸家、デザイナーやクリエイター、カメラマンやライター、エンジニアや料理人のほか、趣味で創作活動に取り組むアマチュアの方もご参加いただけます。

お申込み方法 お問い合わせフォームの【ご相談内容】欄に以下を明記ください。

・工芸遊学プログラムに関する相談
・「滞在希望日」「滞在人数」「ご質問」

など滞在希望日の1ヵ月~2週間前にお問い合わせください。

お問い合わせ

 

 

プログラム構成

※内容はご要望に応じて変更できます。

古きに学ぶ
名匠の技を辿る。

その発祥から現代に至るまで生み出された九谷焼や山中漆器の中から、心の琴線に響いた工芸品を選び、深く鑑賞します。

工芸にまつわる市内各所を巡り、時代と共に移り変わる流行とは対照的な、色褪せない美とは何か?という問いに迫ります。

自然に倣う
里山里海と町を巡る

伝統文様の基本的手法である「自然の意匠化」に取り組みます。スケッチブックやカメラを片手に、里山里海や町中を探訪し、作品デザインのアイデアを拾います。

花鳥風月を始めとし、日本には自然を礼賛する文化から生まれたデザインが豊富にあります。草木等をデフォルメした幾何学文様や家紋もその一例です。

創作活動
意匠に遊ぶ

職人や作家のもとで、工芸品の絵付けなどに携わります。陶磁器や漆芸品をキャンバスとして、伝統紋様や自然風景などにヒントを得た意匠を考案します。

絵付け・デザイン以外にも、写真や絵画、WEB記事や映像、音楽や料理など参加者様の得意な表現方法で創作活動に取り組むこともできます。

 

くつろぐ夜
温泉と晩酌

創作活動で費やした集中力を温泉で回復し、つい夜更かししてしまうことも一興。

市内には地場野菜や鮮魚を味わえる飲食店も営まれているほか、町屋建築を活かしたBARなどもあります。

※入浴や食事にかかる料金は本プログラムに含まれておりません。別途お支払いください。

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