石川県加賀市の冬
冬を味方に
気候は生きるを創る

家と雪と空

地方移住を検討する方は増えていますが、ついつい見落としがちなのが気候。洗濯や服装など、暮らしに影響を与える気候ですが、移住前には関心が及びにくいものです。実際に移住した方からは、「気候の違いに驚いた。」とのご意見を耳にします。

この記事では世界的にも珍しい『日本海側気候』についてご紹介します。石川県の冬はあなたが想像するよりも特殊。冬の暮らしのイメージを事前に作ることで、移住生活へのミスマッチを防ぐことができます。

ただし、気候への感じ方は個人差があります。だからこそ、実際に体感するのがオススメ!加賀市定住促進協議会では1週間まで滞在できる『お試し住宅』をご用意しています。石川県の気候をマスターし、不安ない移住生活の幕開けを応援しています。

移住体験できる3棟の「お試し住宅」

※記事内の統計や数字は、あくまで参考としてご覧ください。

 

石川県の冬を知るには
日本海側気候
に聞け

日本海側と聞くと荒波を彷彿させますが、それはあくまで冬のこと。

古来から日本海は外国と交易があったり、モノ・コトを伝えた北前船が往来していたりと、人が舟で移動できるほど穏やかな海なんです。

崖と海と空
夏の日本海 おだやかな海

 

しかし冬になると、もう1つの顔をみせます。暴れる獅子のような海へと様変わりするのは、冬の季節風の存在を意味します。暖流の水蒸気をたっぷりと吸いこみ、陸の山脈にぶつかる結果、日本海側に11~3月のあいだ大量の雨や雪をもたらします。

雲と崖と海
冬の日本海 荒々しい海

世界に視点を広げれば、『日本海側気候』の特殊性に気づきます。たとえば同緯度の地中海付近の気候と比べても、はるかに冬の降水量が多いのです。また次章で述べている『冬季雷(冬の雷)』については、一部の国と日本海側だけに確認される現象なのです。季節風、暖流、山脈などの自然環境が織りなすことで『日本海側気候』は世界にも珍しい冬を演出します。

石川県加賀市は豪雪地帯(旧山中町は特別豪雪地帯)に指定されている雪国ですが、山間部と平野部では積雪量に差があります。雪に不安がある方は、山間部を避けた方がいいかもしれません。ただし2021年1月はラニーニャ現象の影響で、2018年以来の大雪に。山間部も平野部も雪が積もりました。

山間部の雪
2021年1月 加賀市の山間部
平野部の雪
2021年1月 加賀市の平野部

 

 

日本海側気候の特徴
冬を知らせる”神の鳴き声”

日本海側は『冬季雷(冬の雷)』が発生しますが、実は日本一の雷発生率をもつのが石川県。そのため加賀市では、冬季雷をよく確認できます。他の国ではノルウェー、北アメリカの一部地域でしか確認できないため、非常に珍しい気象現象といえます。夏季雷と比べると、冬季雷はエネルギーがはるかに大きいため警戒が必要です。

余談ですが、このあたりでは冬季雷を別名『ぶり起こし』とも呼びます。おいしい鰤が獲れる初冬に合わせて雷が鳴るため、漁師が網を「起こす」、寝ている鰤を「起こす」との意味をかけた方言です。”神の鳴き声”は、石川県の音風景の1つかもしれません。

冬の雷のイメージ
冬季雷イメージ 

Photo credit: Greg via Pexels.com

 

日本海側気候の特徴 
”トリッキーな冬空”

石川県加賀市の冬空は、変化に富んでいます。雨や雪が降っていたかと思えば、目を離した隙に止み、そしてまた降る。日照時間は極端に少なく、空は常にグレー色。突然に日の光が差し込んだかと思えば、立ち現れる虹の空。変化に富んだトリッキーな冬空です。

曇り空の虹

夕方の虹

 

太平洋側と比べて、日本海側は台風の上陸が少ないです。にもかかわらず、石川県の年間降水量が全国4位なのは冬の降水量が圧倒的に多いから。年間降水日数は約180日、年間2日に1回は雨が降る計算であるが、実際は11月~3月のあいだ雨や雪、または曇りが続いているイメージです。

このような事情もあり、冬は洗濯を室内で干すのが一般的。アパートには部屋干し専用スペースを設けていることもあります。また湿気が多いため、洗濯物が乾きにくいです。このあたりでは冬場の除湿が欠かせません。

 

 

気候がもたらす
災いと恵み

日本海側気候は時に、自然災害をもたらします。とくに冬は『雪害せつがい』に要注意。道路が凍ることで生じるスリップ事故、雪透かし(雪かき)時の事故など、雪国特有のアクシデントが起こります。雪害への対策には怠らないよう警戒と対策が必要です。

雪国はなにも、悪いことばかりではありません。頻度高く見られる虹、寒いこそ染み渡る温泉、冬ならではの美食といった楽しみがあるのです。鬱々しく感じる冬が終わると春の光が差しこみ、待っていたかと言わんばかりに、山菜や野草が顔を見せます。

また雪遊びを手軽に楽しめるのも、雪国ならではの特権。雪だるまやそりすべりなどのライトな遊びから、本格的なウィンタースポーツを楽しめるスキー場も近隣にあります。都会ではできない暮らしのひと時を過ごせば、田舎ぐらしの醍醐味を実感することになるでしょう。

雪の様子と木々
晴れた休日には、家族で雪遊びを

 

雪解けと植物
雪解けの瞬間は春への嬉しさと、ちょっぴり寂しさも・・

 

日本海側気候は自然の厳しさと豊かさを私たちにもたらします。移住生活を楽しむヒントは、気候への理解と共存かもしれません。

加賀市定住促進協議会では「お試し住宅」を3棟ご用意しています。ぜひご活用ください。

移住体験の家
青空の下で田舎暮らしを体感できます

移住体験できる3棟の「お試し住宅」

 

参考文献