石川県加賀市の冬
雪国への
移住を楽しむ
5つのヒント

冬の加賀市は、日本海側特有の湿った雪と寒さが特徴です。12月から2月にかけては気温がぐっと下がり、積雪も見られます。北陸の冬といえば「厳しい寒さ」をイメージするかもしれませんが、実は冬の間、ずっと雪が降っているわけではありません。また、寒い冬こそ、温泉のぬくもりも魅力です。

初めての雪暮らしは不安に思うかもしれませんが、少しの工夫で快適に、そして楽しく過ごせます。本記事では、2024年の降雪状況・天候を参考に、加賀市の冬の特徴、雪道の運転のポイントなどを詳しくご紹介します。実際に千葉県から石川県加賀市に移住した「雪初心者」の筆者から見た、冬の暮らしをレポート。

 

★雪の暮らしレポートシリーズ

実際に加賀市で暮らす地元民の声をお届けする記事はほかにもあります。

石川の冬を味わうには世に珍しき「日本海側気候」を理解せよ!
移住5年目の声

 

1.北陸の天候を知る。

加賀市の冬は、しんしんと降る雪と澄んだ空気が特徴です。加賀市の雪は水分を多く含んだ「べた雪」で、降りたてのふわふわの雪も、翌日にはしっとりと重くなるのが特徴です。

また、冬の間は曇りの日が多く、晴天日が少ないのも北陸ならではの天候です。気温は1月~2月が年間で最も低く、氷点下になることも。

冬の気温と雪の様子

平均気温(℃) 降雪量(cm) 最深積雪(cm)
12月 4.6(1.4~8.7) 80~100 30~50
1月 1.9(-0.7~5.5) 100~150 50~70
2月 2.2(-1.1~6.4) 80~120 40~60

参考:気象庁のデータ(https://www.data.jma.go.jp/) 観測地点:山中温泉中津原

※参考のデータは、加賀市の中でも山間部での数値です。平野部や海側のエリアでは、積雪量が異なります。

2.住むエリアを考える。

加賀市内でも地形によって積雪量に大きな差があります。平野部や山間部では、雪が積もる量に大きく差がありますので、一度冬の間に直接現地の様子を見学しておくことがおすすめです。 

  • 山間部(大日山・山中温泉周辺):雪が深く、1m以上積もることも。
  • 平野部(大聖寺・山代温泉):数十cmの積雪があり、年に2~3回は本格的な雪かきが必要。
  • 海沿い(橋立漁港周辺):比較的雪は積もりにくいですが、寒さと風が強いのが特徴。

住む場所によって雪の量が違うため、ご希望のライフスタイルに合わせたエリア選びも大切です。

3.運転のコツを掴む。

加賀市の主要道路は除雪が行き届いており、除雪車や溶雪装置があるため、大通りでは雪が積もることはほとんどありません。しかし、住宅街や細い道では積雪が残ることが多く、特に朝晩は路面が凍結するため注意が必要です。

さらに、積雪の多い日は道路の渋滞が発生しやすいため、時間に余裕をもって行動しましょう。運転の際は石川みち情報ネットを活用して、道路状況のチェックを忘れずに!

雪道運転のポイント

初めて雪道を運転する人は、最初は慎重になりますが、コツをつかめば問題なく運転できます。

  • 急発進・急ブレーキは厳禁:ゆっくりとした加速・減速を心がける。
  • スリップしやすい場所に注意:トンネルの出入口、橋の上、交差点付近は特に滑りやすい。
  • 車間距離を長めにとる:通常より2~3倍の車間距離を確保。
  • スタッドレスタイヤに交換:12月上旬には必ず交換。3月中旬までは装着しておく。
コラム:「スタック」に注意!

「スタック」とは、車のタイヤが雪や氷にはまり、空転して動けなくなる現象です。特に、気温が低い朝や夜に路面が凍結すると起こりやすくなります。

スタックしたときの解決策

  1. アクセルをゆっくり踏む
    急加速するとタイヤがさらに空転してしまいます。まずは、ゆっくりとアクセルを踏み、車を前後に小刻みに動かして脱出を試みましょう。
  2. タイヤの周りの雪を取り除く
    スコップなどでタイヤ周辺の雪をどかし、タイヤの接地面を増やすことで脱出しやすくなります。
  3. 滑りにくいものを敷く
    毛布や新聞紙、砂、融雪剤などをタイヤの下に敷くと、グリップ力が上がり脱出しやすくなります。
  4. 車を揺らす(前後にゆっくり動かす)
    Dレンジ(前進)とRレンジ(後退)を交互に使い、少しずつ前後に動かして勢いをつける方法も有効です。
  5. JAFやロードサービスを呼ぶ
    どうしても動けない場合は、無理をせずJAFやロードサービスに救助を依頼しましょう。

スタックを防ぐためには、冬用タイヤの装着、圧雪された道路での急なアクセル・ブレーキを避けることが大切です。

 

4. 自然と共存して暮らす。

① 雪かきも楽しく!

本格的な雪かきが必要なタイミングは、一冬で2~3回ほどです。ただし、湿った雪が降るため、短時間で重たい雪が積もります。雪かきをするときは、スコップやスノーダンプを使い、こまめに除雪するのがコツ。終わった後に温泉で温まるのも楽しみのひとつです!

② 防寒対策もバッチリ

防寒具(厚手のコート、ダウンジャケット、手袋、マフラーなど)は必須です。防水性のある靴や服装も準備しておくと安心。外出時には防寒対策とともに、天候の急変に備えて傘も携帯しておきましょう。さらに、車で移動する際は、冬用タイヤの装着が必須となります。

  • エアコンの霜取り運転:寒い日はエアコンが「霜取り運転」になり、一時的に暖房が止まることがあるため、こたつやガスヒーターと併用すると安心。
  • 停電対策も万全に:万が一の停電時に備えて、ガスコンロやカセットストーブを用意すると安心です。

③ 室内干しも工夫次第

北陸は年間を通して雨や曇りが多く、特に冬の気候は改正が少ないため、部屋干しをする家庭がほとんど。冬の洗濯物は乾きにくいですが、除湿機や浴室乾燥機を使うことで快適に。

5. 加賀市の冬を楽しもう!

冬の加賀市は、ただ寒いだけではありません。雪景色が美しく、温泉の温もりが体を癒してくれます。

  • 温泉で癒される:総湯と呼ばれる共同浴場で、温泉で冷えた体を芯から温める。
  • 冬ならではの食:寒ブリやカニなど、冬の味覚が豊富!
  • 雪遊び:雪が積もった日は、子どもも大人も楽しめる雪遊びができる。

加賀市の冬は、工夫次第で快適に、そして楽しく暮らせます。初めての雪暮らしも、加賀市ならではの魅力を感じながら過ごしてみませんか?

移住前に
体験してみる。

初めての雪国ぐらしを決断する前に、一度「お試し住宅」で冬を体験してみるのがおススメです。加賀市では、最大3泊4日まで無料で滞在できる「お試し住宅」を市内に2棟ご用意していますので、現地の生活を体験してみたい、という方はぜひご利用ください。そのほか、ビデオ通話や電話、メールでのご相談も承っております。まずはお問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。

お試し住宅「温泉ぐらしの家」と「かりぐらしの家」

お試し住宅

申込方法滞在日程や参加者数などを、お問い合わせフォームにご記入ください

滞在期間 最大3泊4日
対象者 地方移住を検討中の方
※観光や営業目的の方は、参加をご遠慮頂いております
宿泊費 無料
※滞在中の食費は除く。
電話予約 0761‐71‐0099
公共交通機関 JR加賀温泉駅、大聖寺駅、小松空港

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