「温泉×グルメ」で、人を‘つなぐ’夢への挑戦
経営資源の活用で拓けた、移住×開業
移住者インタビュー 「ラーメンつなぐ」(奥 康司さん、ジェロムさん)
年間約220万人の観光客が集まる加賀温泉郷、その1つが1300年の歴史を有する山代温泉。ここでは地元民がこよなく愛する総湯、つまり共同浴場がシンボル。毎日総湯に入る方も珍しくありません。この地に2019年の12月にオープンした「ラーメンつなぐ」は、大手ラーメンチェーン店で修業を経た3人で経営しています。
代表の奥康司さんと、ジェロムさんは滋賀県から移住しました。移住をしてまで実現したかった想い、夢とは。また、開業資金を100万円に抑えた秘密についても迫りました。
(2020年1月10日インタビュー)
加賀温泉で開業、移住をかけた想い。
料理人として北陸で開業をしてみたかったんです。元々働いていたラーメンチェーン店が北陸にあって、その当時から感じていました。山や海があり、温泉があり、ほんま自然が豊か。そしてやっぱり食べ物が美味しいよね、すごく魅力的。
お客様に喜んでもらいたい、それが原動力です。チェーン店ではできない部分があって、そこを追求したかった。手作りに拘るのもその1つ。妥協せず、昼一番からの仕込みを丁寧に行っています。旨いラーメンを食べてもらいたい、そんな想いを持つ仲間と挑戦しています。
開業資金を抑えるコツ「経営資源」の活用。
開業資金は、トータルで100万円くらい。(笑) 安くできたポイントは居抜き店舗を活用できたからです。もし調理機材を新たに購入すれば500~600万円、外観含めると1000万円が目安。大幅に開業資金を低く抑える事ができました。
地主さんとの関係性も非常に大事です。僕たちの熱意を汲みとって頂き、保証金を40回払いにしてもらいました。これが本当に助かっています。
居抜き店舗活用には難しさもあります。お客様の中には、前の経営者様が看板だけを替えたと認識してしまう方もいます。地道に僕らの存在をアピールしなくてはなりません。
もし開業資金の支援が充実していたら、どれほど嬉しかったか。僕らは何とか開業資金を低く抑える事ができましたが、開業のリスクが高すぎます。移住者の夢を、もっと応援できるような支援が課題。「経営資源の活用」、「創業支援の枠組みの充実」が開業者を増やすカギだと思います。
人が、加賀市の魅力
加賀市に移住して嬉しかったのは、「人の存在」。私たちはいつも魅力ある方々から刺激をもらっています。
ももちゃん
街も、人も明るいね。そんな「人の存在」で私自身も明るくなります。ここから車で30分の福井県芦原温泉に住んでいますが、同じ温泉街でも雰囲気が違います。
ジェロムさん
僕らみたいなよそ者を受け入れてくれる「人の存在」。中には直接ご意見をくださる方もいて、その声を真摯に受け止めたい。しっかりお客様に応えていきたいです。
奥康司さん
街を何とか盛り上げたいと志す「人の存在」。そういった方々と出会うと自分達のモチベーションも上がります。新しい風を吹かせよう、そんな気持ちになります。
夢への挑戦 温泉グルメで北陸を「つなぐ」。
「つなぐのラーメンで人々を繋ぐ」、そんな夢を描いています。生きるうえで誰しも一人では生きていけない、だから繋ぎたい。ほんまにこれから売れていけば、少しでも安く食べられるようにしたい。総湯のような、人々に愛されるお店になりたいんです。
そして夢の先の夢も密かにあります。温泉グルメとして加賀で成功したら、他の北陸の温泉地に出店したい。そうなれば今のお店は暖簾と共に若い人にバトンを渡すつもりです。『加賀発の北陸温泉グルメ』で北陸の人を繋ぐ、つなぐラーメンをお召し上がりください。
店舗名 ラーメンつなぐ |
営業時間 火~土 18:00~翌4:00 日 18:00~23:00 |
電話番号 0761-77-0363 |
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