食のプロとなり
地元の食産業を
面白くしたい
和食と珈琲分野に尖り、はばたく

株式会社プロフーズ 

専務取締役 庄田 圭 Shoda Kei

加賀温泉郷の地元旅館の発展を支え、成長してきた株式会社プロフーズ。観光客が減少している加賀温泉郷ためにも、食の業界を盛り上げていくためにも、自らが食のプロフェッショナルとして貢献することを目指しています。また社内の業務効率化に積極的に着手し、新ビジョンに向けて改革中です。

今回は専務取締役の庄田さんにお話を伺いました。兵庫県での修業を経てUターンした庄田さんに、事業内容、今後のビジョン、改革の内容についてお聞きしました。和食文化を未来に残したい方、珈琲に関わる事業展開に関心ある方は必見です。

(2022年5月インタビュー)

 

 

和食と珈琲の
プロをめざす卸売会社

1955年に創業、1967年に(有)庄田商店を設立、1993年に社名変更して『株式会社プロフーズ』となりました。現代表が2代目、私が3代目となりますね。現在は1,000社ほどの取引先がおり、加賀温泉郷をメインとした南加賀エリアと、福井県の一部エリアをカバーしています。和食食材等や珈琲を中心に、3,000点ほどの商材を扱う食品卸売会社です。

倉庫の中に商材がたくさんある

 

基本はB to B領域の販売が中心で、大きく2つのカテゴリーがあります。1つは旅館や料亭・割烹向けの「和食食材の販売事業」、もう1つは旅館や喫茶店・カフェ向けの「珈琲販売事業」。グループ全体の売上は和食分野が50%、珈琲分野が10%ほどです。

「和食食材の販売事業」では、新たに開設するB to B専用の和食関連通販サイト『和食市場』を活用し、既存得意先の受発注業務の効率化を図りながら、従来の南加賀エリアから販売網を広げることを狙っています。

「珈琲販売事業」では2022年4月から珈琲・紅茶・自社開発商品の直販店として『COFFEE,TEA and FOOD SHOP PROFOODS』を立ち上げ、小売機能を増やしました。アンテナショップとしての機能を持つ小売店舗とECサイトを活用し、B to C領域での「珈琲販売事業」の認知度を高めながら、B to B領域への販売強化に繋げていくつもりです。

店内に珈琲や紅茶が並ぶ
2022年4月にオープンした直販店

 

近年強化しているのがECサイトで、B to C領域では珈琲や自社開発商品等を扱う『加賀庄田屋』のECサイトを運営。そして先述したとおり、新たにB to B領域で和食関連通販の『和食市場』 を開設予定です。

メインはB to Bですが、今後はより食のプロとしての提案力を磨きたい。そのためには最終消費者に売る視点を磨く必要があります。B to Cから世の中の動向をキャッチし、その知見をB to Bへ繋げていくのが理想形ですね。「和食食材の販売事業」と「珈琲販売事業」の2つのカテゴリーの強化で売上の柱の分散、強靭な収益基盤の構築を目指しています。

当社のこれまでの歩みを紐解けば、やっぱり私たちは和食の会社なんです。これまで地元旅館や料亭・割烹等のお客様と共に繁栄し、和食の理解とノウハウが身についてきました。和食に限定すれば、他の会社様に負けない自信があります。

今後は和食と珈琲の専門性を高め、提案力を磨くことでお客様に貢献します。そして古いイメージがつく食の業界全体を盛り上げ、貢献することが僕らの使命です。

 

 

旅館が原点
商機を見出す力

創業者は片山津温泉の旅館『矢田屋松濤園』で元々働いており、独立してからは旅館向けの卸売業を始めました。その頃は食品だけでなく、電球なども卸したりと必要なものは何でも納めていたと聞いています。旅館での経験で培った時代を読む力、そして旅館業の理解の先に、商機を見いだしたのが当社の原点でした。

創業後は、お客様から「面白い食材を持っている会社だね。」と評価されていたようです。1973年にリリースした『温泉かれい一夜干し』は、50年経った今でも当社の看板商品。それから事業拡大して本社を合河町に、その後1982年には桑原町に移転。地元加賀温泉郷の繁栄と共に成長してきました。

 

事業拡大期に着手したのが珈琲販売事業でした。1971年に地元喫茶店・旅館向けの商品として『庄田コーヒー』を販売、ちょうど世の中で喫茶文化が盛り上がっていたところ、創業者が目をつけたようです。地元旅館の中居さんは頻繫に喫茶店を利用していたらしく、今でも珈琲をお買い求めいただけています。このあたりは昔から喫茶文化が根付いてるんだと思いますね。

珈琲の販売増加に伴い、1975年にはコマーシャルグレードのブランド『ノースランドコーヒー』、2010年にはスペシャルティ・プレミアムグレードのブランド『加賀珈琲』を開発、以来親子三代に渡り続いています。現在でも地元喫茶店や旅館の喫茶スペース・客室用で置いてもらっています。

珈琲焙煎機

ノースランドコーヒー

 

和食分野で創業して成長、そして珈琲分野に参入していますが、やはり原点は旅館にあります。最終消費者の需要を嗅ぎ分け、商機を見いだし、時代を先読みした提案力こそが私たちの強みだった。その後もバブルも助け、加賀温泉郷の観光客は右肩上がりとなり、当社も一緒に規模拡大していきました。

 

 

加賀温泉郷の衰退と
運命共同体として歩む

1993年に『株式会社プロフーズ』と屋号を変えた頃には、まるで総合商社のように、たくさんの商材を扱うように。また加賀温泉郷の外にはあまり出ていかず、小さい範囲で、多くの商材を扱う会社となっていました。

そのタイミングでバブル崩壊、加賀温泉郷の観光客も激減。旅館の廃業も増えていき、連動するように僕らの売上も沈みました。また多品種を扱うスタイルによる専門性の低下し、結果的に企業の競争力が落ちていったんです。

加賀温泉郷の観光客数が落ちていく中で、新型コロナウイルスによる観光業への大打撃。また資源枯渇、エネルギーコストの高騰など、私たちを取り巻く外部環境は芳しくありません。地元観光業の衰退は、当社の売上減少や存続にも関わりますが、貴重な旅館やそれを取り巻く食文化全体にも悪影響を及ぼすとも危惧しています。

地元の観光業の衰退に危機感を抱いている

 

他方で、2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、現場の和食の調理場では、料理人の担い手不足を抱えています。現場を知る私たちだからこそ、その厳しい状況を日々肌で感じています。

そのような変遷の中で、当社は地産地消の促進を考えながら地域の食材を使った自社開発商品の企画・開発、等級の高い珈琲ブランド開発など、より付加価値を高いものを提供するようになっていきました。

プロフーズ自社商品
地元食材を使った商品開発にも取り組む

 

和食:日本人の伝統的な食文化

2013年にユネスコ無形文化遺産に『和食』が登録された。和食とは「自然を尊重する」こころに基づいた日本人の食習慣のことを指し、4つの特徴があるとされる。

引用:農林水産省,「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されています

 

 

和食のプロとして
日本の食文化と
まちを盛りあげたい

近年はコロナも相まり状況はよくないですが、その一方でよい影響もあるんですよ。社内全体で改革に対する意識は高まっていますし、なにより自社を自問自答する機会となっています。僕らが旅館・飲食業界を盛り上げられないか、自分達に何ができるのか、どのような貢献ができるかと。

そう想いながら棚卸しすると、やっぱり僕らの強みは「和食」だと気づかされました。地元密着だったからこそ、和食の献立、食器、業務フローなど和食に関する体系的なノウハウがあります。ここは他社に負けません。

今後は和食のプロとして地域外にもどんどん出ていきたい。そして地域外で得た知見を地元に還元したい。常に新しい提案をすることが、僕らの価値だと捉えています。

新提案として今考えているのがジビエ。地場産ジビエ食材を旅館や料亭・割烹で扱っていただきたいと思案しています。和食のプロフェッショナルとして提案をするのがプロフーズの原点、そこに立ち戻ろうと決心しました。

ジビエアトリエ加賀の國』での商談

 

その先のビジョンとして、食に関わる業界全体を盛り上げたい。旅館・飲食、またそこに携わる我々みたいな会社は古いイメージが根付いていますので、まずは業界のイメージを変えていくことが重要です。僕らができることは効率化を図り、そして食のプロとして面白いことにトライする。そのようにして食に関わる業界を盛り上げることです。

 

 

効率化を実現し
アイデアを具現化する

業務改革のために課題に着手しています。当社の優先課題は効率化。たとえば職人化していた珈琲の焙煎技術をデータ化して定量的に作業を行えるようにしたり、ECを活用した受発注のIT化を図ったりなど、少しずつ実行しています。スタッフは高齢化しているし、日本全体で若い労働人口が減っている中、効率化を最優先課題だと思います。

その上で「和食と珈琲」の2軸で専門性を磨く。とくに和食分野では受発注の効率化、販路の拡大を含め、ECサイトの運営が必須です。しかしながらまだまだノウハウが足りません。今後注力したい分野ですね。また地元農産物を活かした商品開発も増やしたい。最近は『JA加賀』とコラボし、ブロッコリーを用いた加工食品を開発しました。今度は梨でチャレンジできないかと思案しています。

珈琲分野ではBto C領域を盛り上げること。2010年から製造する『加賀珈琲』は等級の高いブランドとして位置付けており、喫茶店・カフェ、高級旅館に扱っていただくことが多いです。

また当社は珍しいことに、3台の焙煎機を有しているため、産地の特徴に合わせた焙煎を行うことができます。また取引先に合わせたブレンドコーヒーの企画・製造もできます。最近ではテイクアウト専門店の『coffee & juice stand PLAY』さんや、『e-sports & cafe adelie』さんの珈琲をブレンドしました。

今後はより個人の方への認知度を高めていきたいので、タッチポイントを増やす計画をいろいろ進めていきたいですね。ドイツの老舗高級紅茶『ロンネフェルト』の販売もしていますので、珈琲と紅茶と幅広く喫茶文化を楽しめる仕掛けを考えたいと思っています。

 

 

 

食が好きな方と
一緒に改革したい

現在募集しているのは事務職ですが、その職務範囲は広いです。営業に関する事務もあれば、ECサイトの運営も含まれます。また今後は営業も必要になるので、営業経験者も必要となります。

凝り固まったものを壊せるような方、改革を一緒に歩んでくれる人は大歓迎です。僕らは食のプロフェッショナルであり続けたい、そのためには食への興味は必須。和食でも珈琲でも、食が好きな方は是非ご応募ください。また、ECサイト運営の経験がある方は大歓迎です。

当社は新たな方向性やビジョンを固めたり、新たな事業に取り組んでいます。まだ道半ばではありますが、そのような環境を一緒に楽しみ、そして和食・旅館文化を盛り上げる仲間を求めています。ぜひご応募をお待ちしています。

 

 

和食を仕事に!を実現する
移住体験&ツアー

和食にご関心ある方の、和食分野を仕事にするお手伝いをします。調理人、飲食店・旅館、物流など多方面からのアプローチを知れるよう、地域をご案内します。

企業見学・訪問もコーディネートします(事前予約制)。まずはお問い合わせください。

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事務所 株式会社 プロフーズ
所在地 石川県加賀市桑原町へ7番地1
募集求人 事務スタッフ
スタッフ数 16名
推奨資格等
  • 普通自動車免許
  • ECサイトの運営経験

『プロフーズ』WEBサイト