高校魅力化スタッフ紹介 Vol.3
今度は僕が
好奇心に出会う
楽しさを伝えたい

マスクした男性

山口 寛史さん
Yamaguchi Hirofumi

まちとひとの関係を紡ぐ『高校魅力化プロジェクト』、その基盤づくりとして授業サポート、中高生のフリースペースの運営を担うのが移住者の存在です。そのうちの1人である山口さんにインタビューをしました。

2021年12月に地域おこし協力隊に着任、縁もゆかりもない石川県加賀市へIターンしました。なぜ石川県に移住したのか、そしてどんな想いで活動をしているのかをご紹介します。

(2022年2月インタビュー)

 

 

 

現場に出たい想いから、
わずか5か月で移住

2021年12月に地域おこし協力隊に着任し、「魅力化スタッフ」として日々活動しています。出身は神奈川県で、大学でも首都圏に通っていたので、首都圏での暮らしが中心でした。大学時代はNPO法人カタリバのインターンシップへの参加をきっかけに、キャリア教育に関心を持つようになりました。

新卒として入社した会社では探究学習を広める活動をしていましたが、次第に自分自身で現場に出たい、中・高校生と深く関わりたい気持ちが湧いてきたんです。そう思って情報収集を始めたところ、たまたま『高校魅力化プロジェクト』の求人を見つけたのが石川県加賀市でした。

石川県加賀市に縁もゆかりもありませんでしたが、とりあえず一度オンライン移住相談したのが2021年8月、翌9月に移住体験、そして10月に家探しで現地を訪れました。2021年12月にⅠターン移住したので、初来訪からわずか5か月程で移住が実現しました。

マスクしている男性

★高校魅力化プロジェクトとは?

山口さんが取り組む高校魅力化プロジェクトについては、『探究学習で地域から創造人材を!移住者が高校魅力化を推進して「まちとひと」の関係をつくる。』にて詳しくご紹介しています。

 

 

移住体験に参加し、
イメージが膨らむ。

移住体験に参加して地域をご案内いただき、移住を後押しされました。実際に移住に踏み切れた理由は2つあって、1つは移住生活のイメージが持てたこと。石川県加賀市では子どもの遊び場が多く、また子育て支援の手厚さを知り、ここなら子育てが安心だなって思えたんです。

また移住体験時に、地域の挑戦している人との出会いから、「ここで頑張っていきたい!」ってポジティブな気持ちになりました。自分が生活し、そして挑戦できるイメージを持てたんです。

外で男性2人が話している
移住体験時、地域住民と交流

 

もう1つはパートナーからの激励です。いざ移住するか否かと悩んだときに「どうしようかな..。」とパートナーに相談したら、「いまさら日和ひよるなよ!」って返されました(笑) それで覚悟が決まりましたね。

またお互いの共通認識として東京はふるさとにならないと思っていました。移住検討する中でお互いの将来像を共有できたんです。案外そういったところもⅠターン移住を決断する要因となっています。

今は移住生活を楽しく過ごしています。移住前と比べて、まちの外に出る機会が増えました。例えば休日は公園に出かけたり、仕事帰りに総湯(共同浴場)に立ち寄ったり、また元気村(JA直売所)で買った食材で料理を楽しんだりと、楽しめるまちだなと実感しています。

男性が公園にいる
休日は近隣の中央公園へ

 

 

悩みながら行動
その先に出会えた
好奇心の種

僕の高校時代を振り返ると、とにかくモヤモヤを抱えながら日々を過ごしていました。身の周りの友人は弁護士資格の勉強したり、天気予報士試験に合格していたり、はたまたマジシャンとしてお金を稼ぐような人たちがいる中で、「いったい僕は何がしたいんだろう?」って頭をぐるぐるになりながらモヤモヤしていました。

大学生になってもそのモヤモヤは晴れず、とにかく何か行動しようと思った時に、たまたまNPO法人カタリバと出会ったんです。インターンシップに参加したのをきっかけにたくさんの高校生と接する機会を持ち、結果的にキャリア教育の楽しさに気づいたんです。「自分はこれがしたいんだ!!」って、自分らしさが見つけられた感覚でしたね。

男性が紙を持っている
グルグルしていたと当時を振り返る

 

社会人になってからは教育系の企業で勤め、進路指導や探究学習などの学校の取り組みを応援するような仕事をしていました。次第に「自分自身が現場に立ちたい!」との想いがふつふつと湧くように。その想いを実現させようと思った矢先、石川県加賀市の『高校魅力化プロジェクト』に関われる機会をみつけることができました。まさにドンピシャのタイミングです。

 

 

若者のキャリア教育を
地域をフィールドに

今は『魅力化スタッフ』として日々、目の前の中高生に関われることに楽しさとやりがいを感じています。僕らの役割は加賀市版の高校魅力化プロジェクトの基盤づくりなので、どんどん色んなことをチャレンジしていきたいです。

とくに地域と学校・高校生を繋げてコーディネートするような取り組みを増やしていきたいと思っています。地域を知ることで、高校生の選択肢や価値観を広げたいし、せっかくいいものが身近にたくさんあるのを知らないのはもったいないです。

高校生の見えている世界は案外狭く、その世界観で判断や意思決定をしていると思います。僕らの取り組みで少しでもその可能性を広げ、そして地元の中高生自身が「自分の好奇心と出会い、実際に挑戦してみる機会」に携われたら思います。

女性1人、男性2人
山口さんと挑戦を共にする3人

 

 

 

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橋を渡る人

移住体験ツアー