九谷焼の絵付け体験から
工芸の産地での暮らしを考える
お試し移住プログラム。
工芸品の制作を通して、地域と関わる。
イントロダクション
石川県加賀市での伝統工芸品「九谷焼」とは。
石川県加賀市には、九谷焼や山中漆器をはじめとした陶磁器、漆器の多くの作家が暮らしています。その中でも、今回は日本の伝統的な陶磁器である「九谷焼」に焦点を当てた移住体験プログラムです。九谷焼は江戸時代初期に誕生し、一度廃絶したものの、19世紀初頭に廃絶から約120年の時を経て再興しました。その後、様々な作家が独自のアイデアの作品を残し、九谷焼を現代までつないでいます。
そういった深い歴史がある九谷焼には、大別すると青手、色絵・五彩、赤絵・金襴の3つの作風があります。それぞれに特徴があり、青手は深みのある緑、黄を基本色に、紺青・紫を加彩したもので、大胆で自由奔放な筆が特徴的です。色絵・五彩は、赤、緑、黄、紺青、紫のいわゆる「九谷五彩」を用いており、人物や山水、花鳥風月を中央に描き、周囲には幾何学文様や小紋用のデザインがよく見られます。赤絵・金襴は、赤を塗った上に金で文様を描く「金襴手」、発色の濃淡や線の太さ細さで精密に表現する「赤絵細描」、金襴手と赤絵細描を組み合わせた「赤絵金襴手」の作品があります。何を描くかによって、その作品のストーリーが様々であるところも、九谷焼を楽しむポイントです。ぜひ、時代や作風によって異なる特徴を持つ作品をご覧いただき、人々の生活の中でどのように九谷焼が親しまれていたのかを感じ取ってください。
プログラム構成
新たな視点で移住を考える。
今回のプログラムは、加賀市ならではの文化に触れ、雰囲気を感じていただくと共に、地元住民と交流することで「地域と関わる」体験を行っていただきたいと考えています。より一層ワクワクが高まる移住にするために、自分自身の興味関心を深める移住体験を提供します。
地方移住を考えるにあたって、学校や、働く環境、医療制度など地域に求める条件は人によって様々です。一方で、「文化体験」という、今までの考えとは違った観点から、地域や自分自身の興味について新たな発見を得ることで、どのような新生活にしたいか想像を膨らませるヒントが見つかるかもしれません。ものづくりが盛んな石川県加賀市で、あなたの「面白い」や「好き」を楽しめる地域に移住しませんか?
プログラム内容としては、1日かけて九谷焼の絵付け体験、もしくはろくろの体験を通して作家と関わり、九谷焼や地域の歴史などを学ぶことで、地域を知る移住体験をしていただきます。
募集概要
内容 | 温泉街を巡り、江戸時代中期の建築を伝える旧工房の見学と絵付け体験(ろくろ体験も可)を通して地域の人と交流し、文化や地域を知る。 |
体験に係る費用 | 体験者1名につき3,000円前後(別途かかる場合あり)
現地の工房等へお支払い下さい。ご不便おかけしますがクレジットカード対応できないところもあるため、予めご了承ください。 ※滞在中の食費などは含まれていません。 |
滞在期間 | 2泊3日~6泊7日 |
滞在拠点 | お試し住宅
施設利用料は無料です。 |
対象者 | 石川県加賀市への移住を検討している方。 |
お申込み方法 | お問い合わせフォームの【ご相談内容】欄に以下を明記ください。
・絵付け体験プログラムに関する相談 など滞在希望日の1ヵ月~2週間前にお問い合わせください。 |
くつろぐ夜
温泉と晩酌
プログラムでご滞在いただくお試し住宅は複数ご用意しており、そのうち一棟の家の近くには、地域住民が利用する「総湯」と呼ばれる温泉があります。体験で疲れた夜は、温泉に浸かり疲れを癒してゆっくりしませんか。
市内には地場野菜や鮮魚を味わえる飲食店も営まれているほか、町屋建築を活かしたBARなどもあります。
※入浴や食事にかかる料金は本プログラムに含まれておりません。別途お支払いください。
参考:加賀市観光教育委員会『心にひびく加賀の休日 久谷の彩り 器紀行』梧桐書院(2006年)