人々が、地域が、愛で溢れるエネルギーを
加賀は人の繋がりやご縁が循環するまち

小新専務取締役と対談

株式会社マル

専務取締役 小新知治 Koshin Tomoharu

2020年で64年目を迎える株式会社マルヰ。ガス・エネルギー事業に加え、「住に関わる全て」に携わる企業としてリフォーム事業・アクア事業にも着手。石川県の「令和元年度AI・IoTを活用した業務効率化・省力化支援事業」に採択されるなど、AI活用においても先進的な取り組みを行っています。

生活に必要なエネルギーを供給し続けるマルヰは近年、繋がりや共感を生む活動が際立っています。それはまるで、人として生きるための『心のエネルギー』を供給しているように思えます。「地域に愛を循環させている会社」マルヰについて取材して参りました。
(2020年3月インタビュー)

株式会社マルヰの外観
加賀営業所の外観
マルヰに内観
常設商品ショーケース「生活創造館マリブ」が併設

最先端技術を活用し、エネルギーの価値を転換

創業当初「主婦を薪や炭のススから解放したい」との想いで、来る日も来る日もプロパンガスの普及に努めました。当時はガスが一般化していなかった時代。この時に培った『開拓者精神』こそがマルヰのスピリットなんです。

それから、生活を支えてきたエネルギーは当たり前の存在に。エネルギー業界は大きな変化を続け、当社も「総合エネルギー会社」としてガス、電気、油を扱うようになりました。

マルヰ社員が商談をしている様子
お客様にとって「ベストミックス」な提案を日々考えてます

マルヰのスピリットは今も生きています。今後は、エネルギーをただ売るだけの会社にはとどまりません。近年はエネルギー使用データ分析に注目しており、2020年の2月からAI解析システムの導入、電力の需給予測を開始しました。北陸電力との実証実験も一部地域で始まっています。
エネルギーを分析すると、あらかたの生活形態が分かります。生活形態を把握できれば、たとえば独居老人の家で問題があった際に駆け付けることも可能になるんです。

将来的にガス、電気、水道のデータをAIで分析することを目指しています。エネルギー使用状況から生活形態を掴み、そのデータを用いて地域課題へアプローチする。そこにエネルギー事業の新たな価値が見出せます。

これらの取り組みは全国的にも珍しいですが、新たな時代の当たり前を作る、そんな開拓者精神で日々活動しています。実際に、当社が始めた地域を応援する電気プラン「まるいでんき」は、すでに北陸から関西へと広がっています。

「まるいでんき」とは?

2018年から株式会社マルヰが着手した新電力サービス。加賀市内小学校へ寄付できる「加賀っ子サポーターでんきプラン」など、地域を応援する仕組みを考案。令和1年度は市内18校の内、16校に寄付が集まった。

まるいでんきのロゴ等

創業100年のイメージ
地域貢献で社会に愛される企業

ガス会社は日々点検があるため、元々地域密着型です。これから先100年続く企業になるためには地域に愛される、いわゆる『社会モテ』を目指しています。(笑)

そのため、2016年に社員と共に作成したビジョンが「DREAM 2026」。
当面の売り上げ目標とかはむしろどうでもいいぐらいで、100年続く企業となるために、マルヰがどうあるかが重要なんです。

そこから生まれたのが「マルッコクラブ」です。我々が存在することで、地域にご縁が繋がるコミュニティとして活動しています。現在250名以上が会員となっています。年間約60本のイベントを実施し、マルヰを触媒とした地域コミュニティが生まれています。

マルッコクラブの活動の様子
「マルッコクラブ」の活動 グルメバスツアーで琵琶湖へ

実は、うちは女性比率が45%と高く、いろいろな場面で活躍している職場です。女性だけの営業チームもありますし、管理職に女性が就いています。
また、アットホームな社内環境の整備にも取り組んでいます。昔はレクリエーションができなかったことを振り返ると、社内の雰囲気が温かくなったのを肌で感じます。

社内外問わず、魅力的で愛される企業をみんなで作っています。
こうした活動を進めるうちに、面白いことに売り上げも上昇しました。利益に囚われない活動が、自然と良い循環を生んでいるんだと思います。これからも『社会モテ』がキーワードです。

かがやく社員の、エネルギーとなる活動

「DREAM 2026」をかたちにするため『お客様・地域社会・社員・事業』の4つのセクションを設けました。それぞれのセクションに委員会を設置し、全員がどこかしらに所属。ここでは部署や役職、人間関係などを超えて活動します。普段とは異なる刺激や繋がりが生まれています。

実際、若い社員が委員長として活躍しているところもあります。もちろん予算をつけての活動ですが、成果は重視していません。『みんなのために時間を作る』とか『みんなで良くしよう』など、プロセス重視ですね。

 

DREAM2026のイメージ図
マルヰの社員全員で1年以上かけて作成した「DREAM 2026」

 

コンシェルジュ委員会の会議の様子


1.コンシェルジュ委員会(お客様に対して)

「マルヰコンシェルジュ」として『マルヰの社員はこうあるとかっこいい』や『お客様の近いところで貢献したい』を実現。名刺の魅力化から始まり、今後はマルヰオリジナル検定「マル検」の認定制度の確立を狙う。

 


2.マルッコ委員会(地域社会に対して)
「マルッコクラブ」の企画・運営を行う委員会。個々のご縁から地域のご縁をテーマに、『賛助会員の充実』や『祭り等のイベント』などを現在企画。また、ランタンナイトを実現させるアイデアも絶賛募集中

マルッコクラブのバス旅行の様子

 

レクリエーション大会の様子


3.FUN=FAN委員会(社員に対して)
この三年間で納涼会、ボーリングを定例化。
何十年ぶりかのバス旅行も実現させました。
次はアジア圏へ!『社員の横の繋がり』をテーマに、他委員会とのコラボも提案。


4.新事業委員会(事業に対して)
経営トップダウンではなく、参画する委員中心の事業提案。視察や全社員アンケートを実施し、アンケート結果から『人工光型植物工場』の実現を目指しています。「エネルギー×食料」は自社の強みが生きます。エネルギーの小売りからメーカーへと、事業化の可能性を本気で探っています。

新規事業委員会の活動の様子

 

半期に一度、活動発表の機会があります。他の委員会が進んだりしていると、焦るよね。(笑)
良好な人間関係や活気だけでなく、若い社員にとっては人を動かす練習にも役立っています。

各委員会の集合写真
各委員会ごとに発表する機会があり、社員同士の交流の場となっています。

地域貢献は恩返し。
開拓者精神のある方を歓迎します。

私自身は若い頃、いずれはUターンする前提で大学は県外、卒業後は商社で3年間勤めました。地域に育ててもらったとの想いが強く、だからその恩返しがしたいんです。実際、『お客様との近さ』が楽しいんです。何億円の商談よりも、目の前のおばあちゃんに喜んでもらって、それで頂いた500円が本当に嬉しかったんですよ。

こうした実感が、地域に愛される会社を目指すという基本姿勢に繋がったんだと思います。また、地域に愛される会社を目指すことで、社員にとってもこうした嬉しさを感じられる仕事になると思っています。

笑顔で話す小新専務取締役
「Uターン当初は水回りの修理をしていた。トイレ詰まり修理なら負けません。(笑)」と話す小新さん

 

「地域密着の快適生活ネットワーカー」として地域課題の解決に興味がある方、地域のファン作りに関心ある方、開拓者精神のある方と働きたいですね。
特に若いうちは『妄想力』も大事だと思います。実際にAI導入の担当をしたのは20代の社員でした。私たちの想いに共感できる方からの応募をお待ちしております。

 

「新卒で地方にとびこむ」を応援するツアー

『地方だからこそ!』が可能な働き方とは。
新卒歓迎する魅力的な企業と、地域を一気に知ることができる「あなただけのツアー」を一緒に考えてみませんか。

地域に詳しい地域コーディネータが、あなたに合うベストミックスな提案をします。

加賀市内を案内している様子

 

詳細

事業所 株式会社マルヰ
所在地 石川県加賀市小菅波町2‐36
募集求人 【エネルギー課】 営業・保安管理
スタッフ数 39名(2020年2月現在)
免許資格 未経験者、異業種の方歓迎


公式WEB