葬儀屋として働く理由は?人生に出発点をつくる仕事。
江戸時代に城下町として栄え、数多くの町屋や寺社仏閣が残されている石川県加賀市大聖寺地区。山と海と温泉に程近いこの町には、一生記憶に残るような葬儀を執り行うプロフェッショナルが働いています。株式会社高田さんは「100家族があれば、100のお別れ方がある」を信条に、年間200~300回近い葬儀に携わり、地域の人々からも選ばれる葬儀屋さんとなっています。
さらに働き方改革にも取り組み、突然の休日出勤や深夜業務のほとんどない会社づくりを実現しました。社員への負担を減らしながら24時間365日対応できる体制を築き、ワークライフバランスの両立を促しています。
ご遺族にも社員にも寄り添う、株式会社高田さんでは、現在、正社員も募集しています(採用情報)。未経験者も歓迎しています。
この記事では、葬儀のプロフェッショナルへの取材を通じて、一生記憶に残る葬儀を執り行う姿勢と、そこで働く人たちの仕事内容をお伝えします。(取材:2024年10月)
地域の人から選ばれる葬儀屋さん
株式会社高田さんでは年間200~300回の葬儀を執り行っています。加賀市内におけるシェア率は20~30%に上り、市内の葬儀社の総数から比べると、高い割合であることが読み取れます。なぜ地域の人々から選ばれているのでしょうか?自宅の近所だからという人もおられるかもしれませんが、取材から見えてきたのは、ひとりひとりに寄り添う姿勢。その仕事内容や働き方について聞くうちに、葬儀屋さんとして働き続ける理由も見えてきました。
葬祭ディレクターの仕事内容とは?
お別れを直に伝える「最期の機会」をつくること
冠婚葬祭は、多くの人々にとって特別で、忘れられないライフイベント。葬儀屋さんとして働いていると、ご遺族から「約20年前にもお世話になりました」といった昔話がさらっと出てきます。なぜ、葬儀は残された人々の記憶に残り続けるのでしょうか。
その理由を辿っていくと、「お別れを伝える」「思い出を振り返る」「人生の出発点となる」といった感情の動きが見えてきました。
ご臨終の時、すべてのご遺族が、その場に立ち会えるわけではありません。
ある日、突然、大切な人が亡くなった時に、葬儀でお別れを言えた人生と、言えなかった人生があったとして、どちらの方が後悔がないか?どのようなお別れができると、気持ちに整理を付けられるか?こうした問いを、高田さんは常に考えておられます。
棺のなかで眠る故人へ、「さようなら」と直に伝える最期の機会となるのが、葬儀です。葬祭ディレクターはそうした感情に寄り添う仕事です。
葬祭ディレクターの仕事内容とは?
故人を偲ぶ時間をつくる
葬儀は、故人を偲ぶ時間でもあります。祭壇に故人の好きな花をお供えする。お通夜で思い出の写真を流す。霊柩車で海沿いを通り、釣り好きのお父さんを弔う。火葬場までは少し遠回りになるかもしれませんが、故人を偲ぶ時間をつくることがなによりも大切です。
こうした葬儀内容はご遺族とのお打ち合わせを通じて決めていきます。
しかしながら、ご遺族のなかには気持ちの整理が追いつかず、なかなか葬儀内容を決められないこともあります。時間が限られているなか、待ち続けるわけにもいかず、かといって急かすわけにもいきません。いつ葬儀をするか?という段取りよりも優先しなければならないことがあります。
そんな時、葬祭ディレクターは優しい口調で、心を撫でるような言葉を投げかけます。
「どのような方でしたか?」
その一言によって葬儀の方針が見えてくることもあります。故人のお人柄、ご遺族との関係性を振り返ることで、葬儀内容をお決めいただけます。
葬祭ディレクターの仕事内容とは?
人生の出発点を生み出す
こうした一連の葬儀を通じて、ご遺族は故人との記憶を回想します。お年玉をもらった記憶、最期に旅行へ出かけた思い出、もっと病院へお見舞いに行けばよかったという後悔など、いろいろな気持ちが渦巻いてます。
こうした様々な感情に、けじめをつけ、人生に新たな出発点を生み出す場が葬儀なのです。どのような場合であっても大切なのは寄り添う心です。
ひとりひとりに寄り添う葬儀を創り上げるには、そこに関わるスタッフにも、心の余裕がなければなりません。そのため仕事と休日を分け、しっかりと休むことも重要です。それゆえ株式会社高田さんでは、働き方改革にも取り組んできました。
社員のライフスタイルにも寄り添う
株式会社高田さんでは働き方改革に取り組んでおり、「夜勤をなくす」「気兼ねなく休む」ことなどを実現しています。
葬儀屋といえば、24時間365日電話がかかってくれば深夜だろうと眠い目をこすりながら対応しなければならない、というイメージが根強いかもしれません。その分、深夜手当などがあるものの、近年では「お金よりも時間がほしい」「ワークライフバランスを重視したい」という働き手のニーズもあります。
そこで株式会社高田さんでは、まず夜間の電話対応については葬儀専門のコールセンターと連携しています。夕方から早朝までは、提携先が電話対応する仕組みとなっています。
ご遺体をお迎えにあがる際も、提携事業者が高田担当として搬送を行い、自社スタッフは翌朝以降に葬儀内容についてお打ち合わせする仕組みをつくり、夜勤をなくしました。
さらに、気兼ねなく休める職場環境をつくるため、「業務の引き継ぎ」を徹底するよう心がけています。担当者Aさんが、お打ち合わせからお通夜までを執り行い、その仕事を担当者Bさんがしっかりと引き継いでくれることで、Aさんは予定通り休日を過ごせるようになります。
ご遺族のご希望など細かいデータを社内で共有することで、だれか一人のプロフェッショナルに依存するのではなく、みんなで仕事を回す職場が生まれます。
このように「社内外の役割分担と連携」をしっかり統制させることで、深夜業務や休日出勤のほとんどない会社づくりを実現しました。社員の負担を軽減しながら24時間365日対応できる体制を築き、ワークライフバランスの両立を促しています。
心の余裕が、よい仕事を生み出す。これが、地域から選ばれる葬儀屋さんの秘密です。葬祭ディレクターの仕事についてより詳しく知りたい方や、就職先をお探しの方はお気軽にご相談ください。
企業データ
事業所名 | 株式会社高田 |
所在地 | 〒922-0024 石川県加賀市大聖寺永町56番地 |
電話番号 | 0761-72-1275 |
公式サイト | https://www.takada-sougi.co.jp/ |
最大3泊4日まで無料滞在
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運営:加賀市定住促進協議会