サッカーだけは教えない
スポーツを通じた人財育成を目指す
’人づくり’を重視した子育てへ スポーツ教育の価値提案
移住者インタビュー
田島 昇太さん(Iターン)
日没夕暮れ時、国道沿いの人工芝グラウンドに子ども達が集う。彼らを指導するコーチ達は、とにかく若い。ここ『Riopedra Group株式会社』には、代表の理念に共感し、自己実現を目指す若者が集まってくるのだ。近年はサッカークラブだけに留まらず、福祉、農業分野、加工販売にも着手しており、地域の人・企業から賛同を集めている。
4年前に兵庫県から移住した田島さんは、周りから「加賀愛」が認知されるほど移住生活を堪能している。元Jリーガーといった異彩な経歴を持つ田島さんが、なぜ石川県加賀市に移住したのか。そして、加賀市で実現したい夢について取材しました。
(2020年5月26日インタビュー)
移住生活を、ぞんぶんに味わう
サッカースクール『リオペードラ加賀』(通称リオ)のコーチとして、主に幼稚園~中学生にサッカーを教えています。活動拠点は『でぽるたーれ KAGA』で、スポーツ以外の楽しみも提供しています。2020年7月16日からは新たにヨガも始めますよ。そのような活動や想いを知ってもらうため、YouTube・SNS等での情報発信も欠かせないですね。
移住生活は4年目になりますが、こんなに良い生活はないですね。水も食べ物も美味しいし、人もみんなやさしい。それに加賀には温泉が山中・山代・片山津と3つもあるでしょ。総湯へ通うため、温泉場の近くに住むくらい気に入っています。朝晩、一日2回温泉に浸かるのが日課ですね。
でも、地元の方からは「田舎やし、なんもないとこ。」ってよく言われます。僕らみたいな県外から来た側からすると、めっちゃええとこおるのにって。(笑)それくらい加賀の暮らしは豊かやなって思います。
サッカーが僕を磨いてくれました。
生まれは兵庫県。阪神甲子園球場から自転車で15分の所に住んでいて当時は野球が好きでした。友人の誘いでサッカーを始めたのをきっかけに、すっかりサッカー少年に。とにかく、サッカーが好きでしたね。ただ、高校や大学のサッカーでは、監督やコーチからやらされているムードが選手達に漂っていて、そこに違和感を感じていました。
大学卒業後、Jリーガーとしてプロの世界へ。途中でサッカーが好きになれなくなった時期があり、辛い思いをしましたね。その経験から、サッカーだけではダメで、人間力も大切、と学びました。
今でもそれが一番大切と考えています。そのためには、自分で問題解決をする力や、0から1を作れる人を育成したい。サッカーを通じた、人間形成ですね。
やりたいを後押しする人が、移住の決め手
移住を決断したのは、やっぱり人ですかね。縁あって『リオペードラ加賀』を紹介頂き、チーム練習を見学して衝撃を受けました。スタッフから子どもまで、サッカーをのびのびやっていたんです。はたして、これで大丈夫かなって思うくらい。
でも、代表から方針や狙いを聞いて納得しました。子ども達のサッカーの技術もめちゃくちゃ高く、大人になってもサッカーを楽しめる技術を身につけてもらうための育成をしています。
そして、サッカーを通した「ワールドクラスで活躍できる人財育成」に共感。それは技術面だけでなくて、大人になった時、社会で活躍できる人にしてあげることも目指しています。ここで働きたいと思いましたね。
移住を決断し、周りの人に話した時に否定的な意見を受けました。「もうちょっと考えてみたら。」とか「田舎にいって、何するの?」とかね。
でも、迷いはありませんでしたよ。「やってやるぞ!」との気持ちが強かったです。もしやらなかったら後悔する、と思っていました。
スポーツ教育の展望
親も子も、共に成長する子育て
学校教育には限界があって、どうしても他人と比べられます。でも本来は「自分がどれだけできるようになったか、成長したか」が一番楽しいところじゃないですか。リフティングでも、あの子は2回、僕は1回。でも、明日僕が2回できたら、それが成長です。それを教えたいんです。
あと、子どもって親をよく見てますよ。だから、大人が熱中する姿を見せてあげることって大事だと思うんです。サッカーはあくまでも子どものため。大人が別のことを一生懸命やっている姿を子どもが見て「かっこいい。早く大人になりたい。」ってなるといいですよね。それは仕事でも、趣味でも良いと思います。
そのような狙いから、来月に大人向けのヨガも始めるんです。これからのスポーツ教育は「子どもと、大人が、一緒に成長すること」がテーマになると思います。
加賀に根付いたサッカークラブを目指して
今の夢は「加賀市=リオペードラ」の実現。ドイツではまち全体でサッカークラブを応援するんです。私達も加賀に根付いたクラブチームを作り、地域を繋ぐコミュニティでありたいですね。
例えば、耕作放棄地で栽培した無農薬野菜を売ったり、加工品を販売することで、サッカーと直接関係がない人とも関われる環境になっています。
また、現在は障害者向け福祉や、高齢者向け福祉のお手伝いもしています。お年寄りから子どもまで、まちの人が集まるイメージに近づいています。ゆくゆくは、数々ある地域課題の解決に貢献できたらと思います。
あ、あと1つ。この夢を叶えて、地元の友達に「加賀いいね!住みたいわ~」って言わせたいです。そうなるイメージはめっちゃできています。あの頃は心配されたけど、みんなが行きたくなる場所にしたい。
まちづくりを楽しんだり、生き生きとした移住者が来てくれると嬉しいですね。私達の理念に共感して頂ける方がいれば、是非遊びに来てください。
NPO 法人スポーツクラブリオペードラ加賀 ♢リオペードラ加賀 ♢まぁぶるきっずスクール ♢Mi Lugar:KAGARiopedra Group 株式会社 ♢でぽるたーれKAGA ♢加賀さんまるしぇ (平日11:00~19:00 土日祝10:00~18:00) すくすく加賀合同会社 ♢障害福祉サービス事業所 すくすく加賀 |
石川県加賀市加茂町ハ421 |
「NPO法人スポーツクラブリオペードラ加賀」WEBサイト
魅力ある子育て環境に触れる、移住体験ツアー。
子育ては地方で!と、考えるあなたへ。
加賀の魅力ある子育て環境を移住体験ツアーでご紹介します。完全オーダーメイド・無料の移住体験ツアーに、是非ご参加ください。
「元JリーガーがIターン移住者に!地方で’スポーツ教育’を追求する若きプレイヤー」への 1 件のコメント
コメントは受け付けていません。