事業所インタビュー 加賀市定住促進協議会

TOP > 仕事 > 求人ピックアップ

吉田屋 山王閣 <温泉旅館業>

若手社長が挑む「旅館」と「温泉街」のマネジメント
 趣きある景観を活かし、歩きたくなる温泉街をつくりたい。


代表取締役社長
 吉田 有志さん

人口減少の煽りを受ける旅館業では、多忙な労働環境の改善が課題となっています。そうした状況下において、山代温泉で旅館を経営する吉田社長は、役割分担の見直しなどを進め、スタッフが接客に専念できる旅館づくりに取り組んでいます。「旅館」と「温泉街」双方の改革を進めてきた若手社長の奮闘をご覧ください。
 (インタビュー/2018年3月)

募集人材:


フロント

2~3名

レストラン
ホールスタッフ

4~6名


総合管理職

1~2名

山代温泉の奥、高台の森に構える温泉旅館

 うちの旅館は江戸末期、今から約200年前に創業しました。山代温泉エリアに位置する多くの温泉旅館がそうであったように吉田屋山王閣も、かつては「総湯」と呼ばれる公衆浴場を囲うように館を構えていました。旅館にお泊りになったお客様が、総湯まで出向いて湯につかるスタイルが、昔の山代流でした。それから昭和30年代、団体客が増え始め、他の旅館さんが大型化していくよりちょっと早くに、うちは旅館を移転させました。
 現在は山の麓に旅館を構え、お客様をお迎えしています。山代温泉の奥にあると言えばそうなのですが、階段を使えば温泉街からも5分ほどで来られます。場所としては近いですね。

仲居スタッフの負担軽減策

 社長になって1年半、今は38歳です。
 働き方改革を進めており、スタッフの負担軽減を心がけています。最近では、新しくお食事処を作りました。朝食をバイキングに変えることで仕事量の削減を試みています。従来通りに朝食・夕食をお部屋出しにしていると、毎日12~13人のスタッフが必要になりますが、バイキング形式ならばお部屋が全館満室の日でも4~5人で回すことができます。
 勤務時間の「たすき掛け」も廃止していこうと思っています。「たすき掛け」というのは、仲居さんに夕方出勤してもらい、朝まで勤務してもらう労働時間の管理方法なのですが、それも止める方向で進めているところです。

接客に専念できる職場づくりを目指して

 バックヤード部門の改革にも力を入れたいです。機械化によって省力化が可能なところは、大きな額の投資もにらみながら導入を進めたいですね。
 今のところ、お客様のチェックアウト後の清掃やお部屋準備は、業者さんに外注しています。その方法も当館用にカスタマイズしてもらっていて、仲居さんが接客に専念できる職場環境をつくっていけるようにしています。
 仲居さんには接客に集中してもらうことで、お客様との良好な関係を築いてもらうことができますね。結果として双方の満足度向上を目指しています。

接客好きであれば、採用は老若問わず

 基本的には「接客好き」の方に働いてほしいです。年齢にはこだわっていません。もちろん若い方に働いてもらうことには良い面もありますが、難しい面も実際にはあります。他の旅館さんを見ていると、10人新規採用したけれど、1年後には2人しか残っていないといった話もお聞きします。
 旅館って、365日営業ではなくなりつつありますが、それでも基本的には24時間です。当然定時には帰れない場合もあります。そこは、隠すことなく打ち出しています。基本はお客様の目線ですから、あまり「ゆるさ」だけを求める方が来られるのもちょっと。
 そこに休館日をどう作っていくかですね。閑散期や工事期間を活用しながら休みを作り、世の中の条件に合わせていきます。ただ、一方であまり世間に寄せすぎると、スタッフが緩んでしまわないかなという懸念は、経営者としてありますね。
 ですから、まずは「接客が好きです」という方が大前提ですね。若いに越したことはないのですが、60歳前後で「会社を辞めてこれからは、日々温泉に入りながら働きたいです」なんていう方も歓迎します。日本全体で労働人口が減りつつあるので、これからは60代前半でも取り合いになってきますよ。

店が軒を連ねる「歩ける温泉街」を提案

 今後についてですが、旅館業をベースに、新しい取り組みにもチャレンジしていきたいです。昔の山代温泉は、総湯を中心に旅館や店が立ち並びずいぶん賑わっていたのですが、今は空き店舗が目立ちます。
 かつて、京都のような趣深い路地を目指し、当地の温泉街を整備する事業に僕も関わっていました。山代温泉の総湯広場を中心に放射状に道が伸び、ところどころに観光客が立ち寄れるポイントを作っていくデザインだったのですが、上手く行きませんでした。生活道路でもあるので、観光客ばかりを優先するわけにもいきませんし。
 前回は思い通りにはなりませんでしたが、うちも総湯の横に土地を持っているので、そこを活用して一矢を報いるつもりです。あそこは一等地ですし、あの界隈にお客様が立ち寄れるポイントを作っていくことも頭の中にあります。
 今後、温泉街にぶらっと立ち寄れるお洒落なbarや居酒屋が軒を連ねるようになれば、旅館からお客様が出歩くようになるはずです。総湯の周りや裏通りにお店がまとまるような、「歩くのが楽しみで訪れる温泉街」を作っていきたいです。

<事業所データ>

株式会社 吉田屋(吉田屋 山王閣)

代表者:吉田 有志
所在地:〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-118
連絡先:TEL.0761-77-1001
事業内容:温泉旅館業
URL :http://www.sannoukaku.com/

まずは、定住促進協議会までお問い合わせください。
※仕事体験を希望される方も、お気軽にお問合せください。

▲ ページの先頭へ

(C) 2016 加賀市定住促進協議会